興味を持てばできるようになるの?

好きこそものの上手なれという言葉があります。

この言葉の通りに、算数に興味を持ってくれたらな~

と願っている受験生の保護者は数え切れないほどいることでしょう。

 

確かに算数が得意なお子様に、「算数好きなの?」と聞くと、ほぼ「好き!」と返ってきます。

この光景を見たり想像したりすると、得意になるためには、「まずは好きになること」と考えてしまいそうです。

 

本当なのでしょうか?

勉強ではなく、スポーツに置き換えてみます。

野球が好きでも上手くない人はいくらでもいます。

マラソンは好きだけど、足が遅い人はたくさんいます。

逆にマラソンは嫌いだけど、義務で市民マラソンなどに出てそれなりの結果を出す人もいるかもしれません。

スポーツは好きかどうかよりも、センスの方が大切なような気がします。

 

それでもスポーツの場合は、上手くなくても楽しめるような気がします。

マラソンは5時間とかかけて、42.195キロを嬉し苦しそうに走っています。

でもそれは大人だからこその楽しみでしょう。

 

私は自分の足では走りませんが、マイカーでサーキットを走っています(いまはややブランク中)。

何年か前まではかなりクルマの性能を上げて速い部類に入りたいと必死でしたが、

いまは違います。

事故らないように、怪我しないように、無理はせず、

一般道では危険でできない、アクセル全開やタイヤを滑らす(ドリフト)場として楽しんで走っています。

良いタイヤを履いていないからという言い訳もしたいところですが、タイムは速くはありません。

でも楽しいです。

これも大人ならではの楽しみだと思います。

 

算数からずれてしまいましたが、ここから算数の話に入ります。

小学生は結果が重要な気がします。

 

  • 点数が低い→嫌いになる
  • 点数は低い→苦手だけど楽しい
  • 点数が高い→好きになる
  • 点数が高い→好きとは言えないけど自信はある

 

大まかに分けるとこのようになると思います。

1つ次元を下げたところから書いてみます。

 

  • 興味を持つ→点数が高い→好きになる
  • 興味を持つ→点数が低い→でも楽しい
  • 興味を持つ→点数が低い→興味がなくなる
  • 興味を持たない→点数が高い→好きになる
  • 興味を持たない→点数が高い→好きではないけど自信はある
  • 興味を持たない→点数が低い→ヤル気無し

 

フローチャートにすると見やすいと思いますが、このブログは原稿用紙みたいに文章だけですので、やや分かりにくいですが、間違ったことは書いていないと思います。

 

興味があったのに点数が低かった→興味があるが上、研究熱心に取り組み、得意になる

 

こういうことは小学生には難しいと思います。

大人の力のお膳立てが必要です。

 

上記の野球やマラソンやクルマのサーキットは、

最初は下手でも趣味として研究していくと、かなり上達しますが、研究の仕方を知っている人ではないと難しいです。

小学生には研究の仕方を考えることが難しいと思います。

 

興味を持っても点数が低ければ、進展しにくいです。

特に通塾して、点数!点数!と駆り立てられると、

最初は好きだったとしても結果が凡人並みならば、だんだん興味が薄れて、いつの間にか好きだったことも忘れてしまう可能性が大いにあります。

 

最初は好きとは感じなくても、点数が取れて、得意教科、稼げる教科になると、何も問題がありません。

好きではないけど自信があるという書き方を上でしましたが、

算数の場合、解ける快感を得られやすいので、できると好きになりやすいと思います。

 

つまり、興味を持つかどうかは、実はどうでも良いことのような気がします。

もちろん、嫌いよりも好きの方が良いですが、

塾で勉強し、点数という結果が突き出されるというシビアな競争の中に身を投じたのならば、

好きでも嫌いでもあまり関係が無くなります。

 

興味を持った方ができるようになりやすいとは、私自身はあまり思っていません。

理解力、理解する粘り強さの方が大切だと思っています。

 

幼児教育で、算数的な思考、集中力、数に対する慣れを得られる作戦を練り、実行していくことは意味があるような気もしますが、

好き嫌いという感情をコントロールしようとすることに意味が無いと言いたいわけです。

 

大切なことは、結果を残すことです。

結果を残しやすいのはスタート時点です。

こういうことを書くと、先取り学習が有効のように感じますが、そうではありません。

先取り学習は追いつかれたら終わりと言っても良いです。

 

授業中の理解力を上げることと、

問題を、A絶対解ける、B多分解ける、C解けると嬉しい、D解けないだろうの4つのレベルに分類して

A・Bを確実に正解にできるようなルーティンワークを早めにつくることです。

興味を持ってくれたらな~というよりも、戦略が大切です。

 

そのような視点に立つと、

低学年のときは点数の出る環境に身を置かずに、計算、図形の組み合わせ、数の書き出しなどの基礎体力をつける。特に暗算力が大切です。

高学年のときは、授業をよく聴く、解くべき問題を反復して解く。

 

4年生の授業をしていると、ノートを取らないように指示しないと、多くの生徒さんが集中して聴くことができません。

授業中にノートを取らないとクレームの恐れがあるので、説明中にノートを取って良いというような講師もいますが、それでは本末転倒です。

 

よく、成績の低い生徒さんに「伸び代あるよ」と言いますが、決して気休めではありません。

授業の受け方、家での勉強の仕方に改善ポイントが必ずあります。

興味云々よりも、その改善ポイントを探す作業に目を向けると良いと思います。

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