男子マラソンを見て

マラソンを見るのは、あまり好きではありません。

もうかなり前になりますが、当時、高橋尚子とか野口みずきは応援はしていたのですが、

レースを最初から最後まで見た記憶がありません。

塾講師で日曜日に仕事をしていたからかもしれません。

でも、仮に休日で家にいたとしても、

変化が乏しい中で2時間もテレビ前に釘付けというのは耐えられないと思います。

 

ところが、最近、なぜか琵琶湖毎日マラソンを途中から最後まで見ました。

どうして最後まで見たのか?

というブログではありません。

理由などないと思います。

 

レース内容についてです。

キタタ選手のハイスピード(結局16位だったんだ…)

谷川選手のスパート

北島選手の粘りなど見所満載でした。

 

それと、川内選手の追い上げも見逃すことはできません。

17キロくらいから苦しい表情で遅れ始め、しばらくテレビで何も伝えられませんでしたが、

突然8位でトラックに現れ、一人抜いて7位フィニッシュでした。

脱落したのになんで7位?

どうして彼だけ驚異の粘りができるの?

 

普通、マラソンというと、脱落ゲームみたいなもので、脱落したらそれで終わりというイメージです。

早々に脱落した川内選手が、後半どんどん抜いて7位まで上がるなんてのはマラソンの常識から外れています。

そういう常識外の活躍をするから川内選手は人気があるのだと思います。

 

でも、どうして川内選手は前半に脱落しても後半に復活するのでしょうか?

テレビの解説者は、それが川内選手の特徴と評し、「後半に注目!」なんて呑気なことを言っていましたが、

まったく理由にはなっていませんでした。

 

余談ですが、塾講師などやっていると、テレビの解説って本当に気楽なもんだと思ってしまいます。

起きた現象についてのエピソードを言えば良いだけですので。

もちろんテレビに呼ばれるほどの功績を残したことが凄いわけですが。

 

川内選手の復活に話を戻します。

マラソンをほとんど見ていない素人の考えになりますが、

普通は限界まで集団について行くように頑張り、それができなくなると、限界を超えているので、ズルズルとなっているのだと思いますが、

川内選手の場合は余力を残した状態で集団から脱落しているのではないでしょうか?

 

限界まで集団について行くトレーニングができていないのか、限界と感じるタイミングが早いのかだと思います。

優劣で語るとしたら、マラソンランナーとしては「劣」だと思いますが、

競馬のハルウララのように、負けることで人気が出る場合もありますので、記憶に残る市民ランナーと呼べるでしょう。

 

ここまで、算数や受験について語っていませんが、今回ももちろん受験ブログです。

実はマラソンを語り出したら止まらないなんて事ではありません。

 

受験はよくマラソンに例えられることもありますので、比較的つながりが分かりやすい内容になると思います。

 

限界まで集団についていくマラソンランナー(以下:トップアスリート)を受験生に置き換えてみます。

限界までクラスが下がらないように必死で勉強をしています。

しかし限界を超えたら下がるのみです。

そこまで蓄積したストレスで再浮上は難しいでしょう。

現実的には、基礎の土台ができていなかったということになりそうです。

 

では、川内選手のように早めに集団から離脱するランナーを受験生に置き換えてみます。

苦しくなったら、頑張るよりも身の丈にあわせて体勢を立て直します。

川内選手のように復活すれば、最後、見事な追い上げを見せてくれるでしょう。

 

では、受験生としてはトップアスリートと、早めに脱落する川内選手のどちらが良いでしょう?

いまの話の流れならば、早めに脱落の川内選手タイプが良いような気がしますが、

頑張ってついていったら、脱落せずに、最後表彰台に昇れる可能性もあるわけです。

簡単にどちらが良いと言うことはできません。

 

具体的な話になりますが、算数でトップ集団についていくということは、

決められたカリキュラムを全力でこなすという意味です。

集団から脱落とは、塾などの復習はやや控えめにして、

その代わり、基本骨格となる「割合」、「図形」、「速さ」などを基礎からていねいに学習することです。

いまの塾を辞めて、易しい塾や個別指導塾に切り替えることではありません。

 

先ほども書きましたが、この場で、どちらが良いというわけにはいきません。

通塾していましたら、塾の講師に、

「いまやっている内容に全力で取り組めば良いですか?それとも、重要な単元をしっかりやった方が良いですか?」

と聞いてみると良いと思います。

 

長い目で見て指導できる講師ならば、最適なアドバイスをしてくれることでしょう。

「授業についていっていますか?」と聞くと、退塾を恐れ、本当のことは教えてくれない場合があります。

聞き方によって回答内容が変わりますので、そこは注意が必要です。

近視眼的な講師ならば、どの生徒に対しても「いまの内容を全力で」と言うと思います。

 

川内選手の7位というのは、受験校に例えると、海城、慶応、早稲田、女子学院、豊島岡女子あたりだと思います。

その上のレベルは、早々に離脱していたら追いつけません。

 

ということは、最上位と呼ばれる学校の受験が厳しいと判断した場合は、

カリキュラムについていくのがきついのでしたら、基礎固めで、後半の追い上げに期待という作戦もありなのではないでしょうか。

塾生を見ていますと、目一杯頑張るトップアスリートの生徒さんが多いので、なかなか脱落後の再浮上はありませんが、

早めの脱落という作戦を立てたのならば、逆転劇もありえます。

 

早めの意図的な脱落が良いとは一概には言えませんが、

そういう作戦も1つの手かと、川内選手を見て、改めて思いました。

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