- 2018年5月17日
塾の新学年は、もう始まっているか、まもなく始まるころだと思います。
自学自習で難関中学を目指す対話式算数も
5年生と6年生は2月2日、2月3日にスタートしています。
自分とは関係のない6年生を考慮をする必要がありませんので、ブランクを作ることなく進んでいます。
新4年生は、普通に4月1日スタートです。
3年生の2月から新4年生なんていう塾の論理は取り入れませんでした。
もう塾選びをする時期ではないかもしれませんが、
まだお迷いの方へ、背中を押そうというブログです。
いろいろな条件を考えられて塾を決めたのならば、それで良いと思います。
どこの塾でも努力は必要ですし、努力の末に学力向上があります。
合格実績に惑わされることもありません。
どうせサピックスが良いに決まっています。
合格実績を重視するのならば、サピックスに決めているはずですし、
そうでないならば、いまさら合格実績を気にすることはありません。
塾の内部事情に精通していれば、この塾は来年は○○中に力を入れているなどと分かり、
塾選びの判断材料になりますが、広告の合格実績からはそれは読み取れません。
「転塾をするか迷っている」方には、もう少し後で書きます。
「いまから新しい塾を探したい」けど塾選びに迷われている方には、サピックスを勧めます。
一押しではありません。
迷われている方にのみ使う言葉です。
理由はいままでブログに書いてきた内容ですが、まとめます。
- 各教科専任講師で高校受験と掛け持ちなどはない
- A授業・B授業があり、不慣れな講師がメイン担当となる確率が低い
- 数値替え文化なので、勉強をしやすいし目標を立てやすい
- 通塾日数が少ない
- 拘束時間が短い
- 代ゼミ傘下に入ったことでデータが充実
- ハイレベルの生徒が多く、井の中の蛙にならない
- 出来る生徒を教えるのに慣れている講師が多い(毎年同じようなクラスを担当しているので)
- 4・5年生のレベルが易しめ
- 5年生の1月でカリキュラムが終わる
- 模試やテストの問題の質が良い
このようなところです。
11個も挙げてしまいました。
一般的に言われているのは
- 御三家狙いならサピックス(教材やカリキュラムが良い)
- そうでないならばサピックス以外(サピックスは難関校向けで教材が難しい)
- できる子はどこに行っても同じ(四谷や日能研でも筑駒や桜蔭に受かる生徒がいる)
- 行きたい学校の合格者数の多い塾が良い(ノウハウがある)
の4点が多いです。
しかし、これはほとんどでたらめです。
( )内の理由についてはすべて違うと言ってもいいでしょう。
1番気をつけたいのはお子様が優秀でも、塾によってはスポイルされてしまい平凡な学校に進学するケースです。
講師の影響力は保護者様が考えられているよりも大きいです。
なによりもタチが悪いのは、スポイルされていたとしても、それが分からないことです。
できるできないを判断できない講師もいますし、できないのは生徒の資質と判断する講師もいます。
実績の良くない塾の講師は間違いなく「うちはできる子いないから」と言うと思いますが、
できるようにさせるノウハウがないんだろうなと思ってしまいます。
前職でカリキュラムを大幅に変え、サピックスと同じ5年生の1月に終了としたときに、
大御所が顔を真っ赤にして「そんなの無理無理無理!」と言ってきました。
仕方なくその年は4月終了にし、ちゃっかり次年度は1月終了に変えてしまいました。
もちろんそれでなにも問題なく進みました。
やればできるのに、やるかやらないかの差です。
どこの塾でも、いきなりサピックスの実績に近づくのは無理ですが、
数年かければ合格率は近づけるか追い越せるはずです。
難関校に行ける子じゃないと判断していたとしても、サピックスを避ける必要はありません。
勉強のしやすさで選ぶのが1番です。
授業の理解しやすさ、家での復習のしやすさを基準に選ぶと良いと思います。
サピックスの数値替え文化は復習しやすいと思います。
続いて転塾についてです。
サピックスに転塾を勧めているわけではありません。
勉強しやすい環境で勉強していくのが1番です。
勉強しやすいというのは
「楽」という意味ではなく、
「ややレベルの高い問題が解けるようになる」という意味です。
現在、そのような環境ならば、どんなにサピックスの合格実績が優れていても迷うことはありません。
どこの塾に通っていても工夫してがんばっていくというのは同じことです。
明らかに講師レベル(授業レベル)が低いと感じて、なかなかその講師から離れられないのならば転塾はありです。
というか転塾すべきだと思います。
塾によっては中学受験に不慣れな講師ばかりという可能性もあります。
理科が大好きで算数は苦手なんだけど、算数の授業を担当している講師、あるいはその逆の講師、
文系でも国社でそういうケースは多々あります。
環境の変化でお子様に良い刺激になる!
という作戦はあまり当たらないような気がします。
よくよく考えますと、転塾するかどうかの判断はとても難しいと思います。
いま通っている塾に相談すれば、残った方が良いというに決まっていますし、
候補先に相談すれば、転塾のメリットを伝えるに決まっていますし、
インターエデュなら返り討ちに遭うかのように傷つく恐れがありますし…
算数教材塾・探求でもそういう保護者様を支えられるように、コンサルタントに力を入れたいと思っています。
有料相談などを検討しようかと思います。
需要はあるのでしょうか!?