塾を辞めて「中学入試算数リスタート」に切り替えるという選択
中学受験の世界では、「4教科すべて塾で学ぶのが当たり前」と思われがちです。
でも現実には、授業を受けていても「学習効果のある授業」と「学習効果がほとんどない授業」が存在します。
算数で苦戦している子にとっては、塾の講師の言葉が右から左に抜けていくだけで、分からない部分を抱えたまま次に進むため、授業を受けても「分かったつもり」「聞いて終わり」で、理解はほとんどできていません。
そんなとき、思い切って 塾の算数を一旦離れる という選択肢があります。
そして、自宅でじっくり「中学入試算数リスタート」で学び直す。
これは“逃げ”ではなく、“戦略的なリスタート”です。
状況によって、「算数だけ辞めたい」という人もいれば、「いっそ4教科すべて一度離れたい」という人もいると思います。
ケースはさまざまです。
今回のブログは、そんな中でも――「とりあえず算数だけは一度、離れて立て直したい」という保護者に向けた内容になります。
まず確認すべきは「選択制の塾」かどうか
まず通っている塾が、科目を選んで受講できる選択制かどうかを確認しましょう。
- 選択制なら:必要な科目だけ受講し、算数は一旦外す
- 選択制でない場合:2週間~1か月くらい「全教科休塾」という形を取ってみる
この「一時停止」が、子どもにとってリフレッシュの時間になることも多いです。
他教科の心配は、実は思っているより小さい
「算数といっしょに他教科も塾をやめたら、他教科まで崩れるのでは…」
多くの保護者がここでブレーキをかけます。
でも、実際に休塾してみると、案外、国語・理科・社会は家で十分にできるというケースが多いのです。
というより、「授業を受けているつもりで、実は大事なところを吸収していなかった」ことが見えてきます。
家庭学習の方が、内容を一つ一つ確実に理解できることもあります。
塾を休むのが不安なら「見学スタイル」もあり
「どうしても塾を辞める勇気が出ない」という場合も大丈夫です。
その場合は、4教科とも塾に通い続けてOKです。
算数は“気楽な見学者”のつもりで参加してみてください。
塾には事前にこう伝えれば問題無しです。
「算数はプロ家庭教師で一から学び直しています。いまのテストで点が取れなくても、宿題をやってなくても、お咎めなしでお願いします。」
この一言を伝えておくだけで、心理的負担が驚くほど減ります。
「クラス落ちしたらどうしよう」「テストで叱られたらどうしよう」――そんな焦りから解放されると、むしろ授業がリラックスして聞けて、学習効果が上がることさえあります。
テストに追われないと、学習の本質が見えてくる
塾では常に「次のテスト」「次の範囲」に追われがちです。
でも、焦って“点を取るための勉強”をしても、理解が浅く、すぐに忘れてしまいます。
リラックスして授業を聞いたり、「中学入試算数リスタート」で理解を積み上げていくと、「今まで何を焦っていたのだろう?」という気づきが得られるかもしれません。
テストで一喜一憂するサイクルから抜け出した瞬間、「本当に身につく勉強」が始まるのです。
家で進める「中学入試算数リスタート」の進め方
家庭でリスタート教材を使う場合は、まず「目標」と「時期」を決めて、学習ペースを明確にしておきましょう。
- 1週間に〇回やる
- 〇月までにどこまで終わらせる
- どの単元からやるかを、塾の進度と照らし合わせる
「なんとなく家でやる」では続きません。
学習進度の目標を細かく決めることで、学習が安定します。
まとめ:算数の“リスタート”は勇気ある一歩
算数が苦手な子が苦しむ理由は、「理解が追いつかないのに、塾の進度に合わせて走り続けている」からです。
それを一度止めて、自分のペースで“理解の再構築”をする――
これは、逃げではなく、成長のための戦略的撤退です。
「中学入試算数リスタート」は、そのために作った教材です。
焦らず、比べず、自分のペースで「考える算数」を取り戻してください。
