- 2024年1月6日
計算の練習は、やり過ぎず、やらなさ過ぎずのちょうど良い塩梅というものがあると思っています。
暗算の計算は頭の訓練になりますが、四則演算の計算練習は、数字を書く練習、根気よく問題を解く練習となりますが、算数力にはあまり繋がりません。
全く繋がらないわけではありませんが、計算練習をするくらいなら、円とおうぎ形の面積を求めたり、立体の体積を求めたりする方が効果的な気がします。
しかし、例えば、分数の通分のときに、すだれ算を書いたりする姿を見ると、ちょっと分数の練習が不足しているのでは?と思ってしまいます。
私のお勧めの計算の練習時期は以下のものです。
- 小学1・2年生…百ます計算で、2~3桁のたし算・ひき算の暗算
- 小学3年生…百ます計算で、3桁の足し算・引き算、2桁のかけ算の暗算
- 小学4・5年生…百ます計算で、3桁の引き算、2桁のかけ算の暗算
- 小学4年生の前期…分数の計算
- 小学4年生の夏…分数や整数の四則演算
- 小学5年生の夏…分数や整数の四則演算
- 小学6年生の夏以降…入試レベルの四則演算
よく、朝早起きして計算の練習をする子がいますが、塾講師をしていますと、それをやっている・やっていないで、実力に差が出るとは感じませんでした。
健気に毎朝計算練習をしているということで贔屓目に見て、効果があると言う講師が多いですが、正直に申しますと、そういうことはなく、暗算力の影響の方が比べものにならないほど大きいです。
ただし、入試には計算と一行問題が出題される学校がありますので、その対策は必要です。
小6夏から本格的な問題を毎日3問ずつくらいやっていけば、入試には十分間に合います。
いきなり、小6夏からということで不安であれば、小5の夏、さらに小4の夏に、1か月、毎日四則演算をやるのも良いと思います。
百ます計算のような計算力を鍛えるものは、集中的にやるよりも、毎日や1日おきなど、定期的に取り組む方が良いですが、四則演算は、ある時期に毎日やった方が効果的です。
計算力というよりも、慣れの部分が大きいからです。
塾講師時代に、夏期講習で、できるまで終わらないというお帰り問題(当時はこういう指導が流行っていましたが、いまはあるのでしょうか…)に四則演算を取り入れていましたが、日増しにできるようになっていく生徒さんが多かったです。
四則演算は、毎日やると効果があることが証明されたと思っています。
そこで、小4夏の計算というタイトルで、計算問題集を販売いたします。
全20日で毎日15問で、合計300問です。
価格は税込440円です。
毎回、同じような構成にしました。
- 小数の引き算
- 小数のかけ算
- 小数のわり算
- 分数の足し算・引き算(同分母)
- 分数の足し算(異分母)
- 分数の引き算(異分母)
- 分数のかけ算
- 分数のわり算
- 3つの分数の足し算・引き算
- 3つの分数のかけ算・わり算
- 整数の四則演算
- 整数の四則演算
- 整数の四則演算
- 分数や小数の四則演算
- 分数や小数の四則演算
大手塾の計算練習にくらべると、易しいかもしれませんが、これで十分です。
分数をまだ未習の状態でしたら取り組めませんが、分数の通分の足し算・引き算や、分数のかけ算・わり算を学習済みでしたら、この毎日取り組みやすい夏休みを生かさない手はありません。
2日に1回で40日間の学習にするか、毎日取り組んで20日間の学習にするかなど、20~40日で終わらせると良いと思います。
今回、学習できない場合は、冬休みまでに分数の計算を身につけ、タイトルを気にせず、冬に「夏の計算」を取り組むと良いと思います。
勉強は、いつ何を取り組むかが大切だと思います。
小4の夏は、熱く計算練習を取り組むことをお勧めします。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。