- 2016年6月21日
家庭教師は費用が高いです。
1時間1500円くらいで教える講師もいると思いますが、それよりも遙かに高い講師もいます。
そうしますと1か月の費用が5万円以上かかるというケースも珍しくないと思います。
私のスカイプ指導は、週1日の指導で、1か月「3万+消費税」です。
成績を上げる最終手段と考えて、仕方なく費用を捻出している方が多いと思います。
しかし、家庭教師をつけても成績が上がる子ばかりではありません。
さすがに下がるというケースは少ないと思いますが、あまり変わらない子も多いと思います。
私の場合、最近は算数論を話す時間が長くなり、それ以前よりも、成績が上がる子が増えたという実感はあります。
では、どういう子が成績が上がり、どういう子が成績が変わらないかを、私の経験上で、書いていきたいと思います。
第一に子供の資質です。
地頭とも言われます。
資質があれば、成績は上がります。
身も蓋もない話ですが。
こうすれば上がる、こうしても上がらないという情報が溢れていますが、資質はそれを凌駕します。
これはやらない方が良いと言われることでも、資質の高い子ならばやっても大丈夫です。
私は指導中、嫌みではなく「この通りにしなくても能力が高ければできるよ」と言います。
大抵この通りにしてくれますが、本当に本心で言っています。
具体的な話では、速さでダイヤグラムをかいて解いている場合、「これ、○○の理由でダイヤグラムと相性が悪い問題だけど、速さに圧倒的な自信があるならダイヤグラムでもできるよ」というように言います。
上で、算数論を話すようになってから成績が上がる子が増えたと書きましたが、それは受験算数の解法力の資質が上がったからだと思います。
資質に自信がない場合は、成績が上がる子もいれば変わらない子もいます。
絶対というものではありませんが、最も重要なことは「何をやるか」です。
成績が変わらない子は、何をやるかが合っていないケースがほとんどです。
6年生11月から指導を始めた子で、課題を欲しいと言われましたので、問診から判断して課題を出し、指導をしていくごとに、こういう問題が良いかな?というように課題を修正して、3回目くらいから課題の基本スタイルが定まりました。
その子はとても素直な子で「こんなに難しい問題はやったことがありません!」と連呼していました。
結果は第一志望校合格でしたので、書けますが、もっと早くそういう問題を自学自習ででも取り組んでいれば、家庭教師をつけなくても同じ結果になったのではと思っています。
「この問題が分かりません」という質問が多く、その解説に終始するような指導だと、その質問する問題がその子に合っていないと、成績上昇の確率は下がります。
「分からないところは塾で質問すればできるようになる」と思われている方が多いですが、そういうことはありません。
塾講師が「分からないところは質問してください」というのは、言い逃れか、過去に質問が多くて伸びた子がいて、その印象が強すぎるかです。
「簡単すぎる」「難しすぎる」「捻りがありすぎる」「複雑すぎる」「重要度の低すぎる」問題に接する時間を極めて短くし、タイムリーな適正問題を取り組めば、成績は上がります。
家庭教師がその子にとっての適性問題を見抜いて伝えてくれるか、伝えられた適性問題を取り組むことができるか
ここがポイントだと思っています。
トレーニングジムで、専用インストラクターをつけてマンツーマンでやると、同じ時間、トレーニングをしても効果が大きいというのと同じ話です。