- 2023年12月16日
新教材「リンク式算数」ブログ4回目です。
今日は12月22日で、冬至ということでスタートにはうってつけということで、今日から発売開始といたします。
今回はタイトル通り、小学生に算数を教えるのは難しいという話です。
私は20才から学生バイトで受験算数を教え始めました。
2年目で良い結果が出て、サピックスに行った後も担当クラスの算数の成績は良い方で、教え方は上手いとは言えなくても、成績を上げられる講師だと思っていました。
いま思えば、勘違いも甚だしく、解き方の手順を丁寧に伝えていただけでした。
川崎で働いていた頃も、担当クラスの算数の成績は良い方だったと思いますが、良質な問題を大量に用意し、それが身につくような体制づくりが上手く行っただけだったと思います。
自分のことを一人前の講師と思っていた時期がなかったわけでもありませんが、やっていたことは「典型題の解き方の手順を伝える」「良質な問題を用意する」「良質な問題を解けるような体制をつくる」「長期的に必要な単元を重点的に扱う」だけでした。
上記4点でも難し目の典型題までマスターしてもらえば偏差値は上げられますが、初見の問題を考える応用力があるかどうかは生徒次第でした。
「応用力を上げるための指導」の存在は考えませんでした。
解法に表を多用するようになり始めたのが2017年頃からで、その頃から、「この子、応用力ついた?」と思うことが増え、解法によって応用力がつくと気がつきました。
それをベースに「ヒントで導く」ことを入れていくと、典型題の解き方を伝えていた時代とはまるで違う結果になりました。
また最近は算数論(自分の意見)を参考程度に聞いてもらいたいということでかなり語っていますが、それもプラス方向に行っているような気がします。
長々と自分語りをしましたが、要するに「導き方によって、応用力にかなりの差が出ます」
タイトルからは保護者には指導は難しいというニュアンスに感じられる方もいらっしゃると思いますが、塾講師でも家庭教師でも同じことで、応用力をつける指導は難しいです。
とにかく大切なことは、解けずに説明を聞くときも考える時間を多く取ることです。
教える側が一方的に伝えて、生徒は考えているかわからないという状態は避けたいです。
考える時間を取るためには、ヒントを伝えて、そこから考えて進めていく流れをつくることです。
ヒントは過不足なく単純なものが良いですが、このヒントの出し方が簡単ではありません。
このくらいのヒントで閃くかな?という匙加減はある程度の経験が必要だと思います。
リンク式算数の解説はヒント集です。
個々のお子様によってヒントの出し方は異なりますが、いままでの家庭教師の経験で、リンク式算数の解説以上に噛み砕く必要はありませんでしたし、できる子にはかなりヒントを省けますが、省くことは簡単だと思います。
そしてヒントなしで解けた場合は、「こうやって考えたの?」と聞いて確認すれば、自分の解き方を言葉にしたり、他の考え方を吸収したりで、プラス効果があります。
良質の数系の問題を解くことで力をつけ、ヒントを聞いて考えることで初見の問題の糸口の探し方など解法の流れが身につき力をつけ、解いた後も解法を言葉にすることで力をつけていくという、3つの力で応用力を高めます。
受験算数は保護者が上手く教えられれば、それが一番効果的です。
昔のサピックスは保護者向けに算数教室を開いていたくらいです。
上手く教えるとは、解き方を1から丁寧に教えることではなく、タイムリーなヒントを言って、子供主導で解き進められる環境をつくることです。
どんなヒントを言ったらいいかというのは、リンク式算数の解説に載っているフレーズをそのまま言ってもらえましたら、それで十分です。
リンク式算数でお子様の応用力を高めてください。
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