- 2017年6月26日
このところ、Twitterで、
- 百ます計算でも公文でも算数のセンスが身につかない
- 公文をやらなくても大丈夫だった
- 公文をやらなくて失敗した
というようなツイートを見ましたので、ここで私見を書いていきます。
百ます計算も公文も使い方が重要です。
まず、百ます計算は絶妙な負荷がかかるレベルに調整して、暗算で、且つスピードを競うことが大切です。
「目標6分切り!」
それが達成したら「目標5分30秒切り!」
それくらい時計を意識して取り組む必要があります。
しかし、残念ながら、百ます計算で数のセンスが身につく子と身につかない子がいます。
これもTwitterで見たものですが、18×24の計算を422と間違えるのはあり得ないという塾関係者のツイートです。
私も同意です。
422は、2×211で、211は算数でいうと、大きな素数で、気持ちの悪い数です。
221ならば13×17だったり231ならば3×7×11だったりで、親近感がありフレンドリーですが、211はそうではありません。
余談ですが、イギリス車が好きだと211はツーイレブンと読めてしまい、その意味では、この数字もフレンドリーです。
かけ算の答えで211の倍数が出てくることは滅多にありません。
422なんて答えが出たら鳥肌が立ちます。
このような鳥肌の立つ感覚が数のセンスなのですが、百ます計算の練習でこのセンスが身につくかどうかは子ども次第です。
しかし、そのセンスは無くても良いかなと思っています。
422を見て気持ち悪くならなくても、かけ算はスピードに強弱をつけて慎重に計算すれば、無事に18×24=432と求められます。
すぐに、18×12=216の2倍は432!と軽く確認するくらいの意識があれば、十分です。
百ます計算の目的は、数のセンス向上は副産物で、圧倒的な計算スピードをつけることが目的です。
公文は、私が子どもの頃に取り組んで(当時は百ます計算がなかったので)、上記の百ます計算と同じような扱い方をして、強靱な計算力をつけられたので、お薦めしています。
取り組むのはAとBで、かなりの計算力がついたらCで、それで終了で良いと考えています。
D以上はやる必要性は無いと思っていますが、公文ファンならば、やった方が良いと思います。
大切なことは、公文でも時間を計って、アスリートの短距離走のように、スポーツモードで一気に答えを出して行くことです。
これも、数のセンスが身につくかどうかは子ども次第ですが、目的は、圧倒的な計算スピードをつけることです。
計算練習の目的は何か、その目的を成し遂げるためには、どういう使い方をすれば良いかを考えると、労力対効果が期待できる学習になると思います。
四則演算はいつからやるかは、人によって異なると思いますが、私は5年生からで良いと思っています。
4年生夏までは百ます計算、4年生夏は分数や小数の計算、そして、5年生から四則演算という順番がスタンダードだと考えています。
なんとなくあるものをやっていくという人が多いと思いますが、どこを鍛えるか明確にしないと、なかなか鍛えられないと個人的には思っています。
数のセンスは、ナンバープレイスやカツクロの方が効果的だと思います。