対話式算数第87話:小立方体

入試によく出る小立方体です。

基本的には、1段ごとに分けて考えることが鉄則になります。

かなり難しい問題までありますが、1つ1つ解き方を身につけていきましょう。

 

興味のある方はこちらにどうぞ

 

第87話:小立方体の概要

 

87・1

切断の問題です。

導入でかなりダイナミックな図を描いて説明していますが、その後で描いたよう図を描いて解きます。

1段ずつ分けて、各段それぞれ何個切られるかを考えていきます。

分けずに集約した図で解いた方が良いと思いますが、しっくりくる方で良いです。

 

87・2

内部の面を数える問題です。

表面積を利用すると、簡単に計算で求められます。

 

87・3

くりぬく問題です。

87・1は1つの図に集約できましたが、これは、そういう省略はできず、1段ずつ分けないといけません。

同じだから省略という段を見つけられると、少し楽になります。

 

87・4

表面積を考える問題です。

どういうときに表面積が大きくなって、どういうときに表面積が小さくなるかを理解します。

小立方体を積んだ立体は、1個積んだら表面積はいくつ増えるかという考え方ができるパターンもあります。

それも説明しています。

 

87・5

6年生でも苦戦するレベルの問題を扱います。

先送りでも大丈夫です。

外部の面は問題なく求められると思いますが、内部の面は、87・1や87・3のように1段ごとに分けてかき、上や下がない、あるいは隣がないなどを判断して、表面積となる面を数えます。

 

練習問題

 

番号 講評
1 1段ずつ分けて考えます。集約した図でも良いです。
2 まず、切り口を考えます。そのあとは1段ずつ分けるか、集約した図で考えるかで求めます。
3 2番の類題ですが、これは半端です。慎重に計算を使いながら、切り口がどこを通るかを考えます。
4 (1)は角ではない辺上の立方体です。(3)バラバラにしたときの表面積の和と、元の立方体の表面積を考えます。
5 4番の(3)の類題です。
6 (1)は1段1段丁寧に調べます。(2)は、これも4番、5番と同様に、バラバラにしたときの表面積の和を求めます。
7 B 1段ごとに分けてかき、各段を調べます。5段すべてかかなくても求められます。
8 B 1段ごとに分けてかき、各方向から穴を空けた様子をかき入れます。
9 絶対に入っていないかどうかを調べます。
10 (1)は真上から見た図に、積まれている個数を書き入れます。(2)は高いものが斜めに並ぶようにします。
11 (2)ぎっしり置かれているので、前後左右上下+見えない面で考えます。
12 どう考えても置かれていない部分があります。まず、1段目だけ置き、その時点で表面積を求め、そのあと上に積み重ねていくときの表面積の変化を考えます。
13 (1)は、27個の立方体から何個かを取り除いた立体と考えます。表面積は外部の面と内部の面をそれぞれ求めますが、この立体は内部の面も分かりわかりやすいので、特にテクニックは不要です。
14 D 外部の面と内部の面に分けて、それぞれ求めます。内部の面は、1段ずつかいていく本格的な解法をお勧めします。
15 D 14番の類題です。粘り強く取り組みましょう。

※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題

※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題

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