百ます計算の取り組み方

中学受験を見据えた3年生の学習として定番のものは、以下のものがあります。

  1. 難しい問題
  2. パズル系(思考系の問題)
  3. 先取り学習
  4. 計算練習

 

私は、この定番よりは、書き出しの練習(小3鍛える算数書き出し)、計算に頼らず地道に作業をして求める練習(小3対話式算数J)を推奨していますが、定番の4の計算練習はとても重視しています。

まず、計算練習の目的は2つあります。

  1. 4年生以降、塾の授業について行く力を高める
  2. 素速く正確に計算する力を高め、得点力を上げる

 

1の授業について行く力は、理解力に目が行きがちですが、授業で講師が説明のときに行っている計算についていけるかどうかが鍵を握ります。

計算というと、模試や入試の最初の数問の四則演算を思い浮かべがちですが、それは2の素速く正確に計算する力がベースになります。

4年生以降になると四則演算の練習が定番化しますが、私は、四則演算は枝葉の部分だと思っていますので、それよりも、木の幹にあたる素速く正確に計算する力に重点を置いた方が良いと考えています。

素速く正確に計算する力は、授業について行けることにも繋がりますし、算数の文章題、図形など、模試の四則演算以外にも生きます。

計算練習の目的は2つと書きましたが、やることは、素速く正確に計算する力をつけることだけと考えて良いです。

 

素速く正確に計算する力を高めるには、扱う教材の質も大切です。

今回のブログでは、私が子どもの頃にやって効果があった計算練習に近いものをお勧めします。

たくさんの生徒さんとは言えませんが、何人もの生徒さんにその計算練習をお勧めし、それなりに効果を実感している方法です。

 

まず、教材は、百ます計算がシンプルで良いと思います。

公文の場合は、次に進みたくなるので、今回の狙いとは合致しません。

 

基本方針は次の2点です。

  1. 暗算で解くこと
  2. 集中してスピードを意識すること(テスト時間は6分以内が望ましい)

 

1の暗算でなくても、急いで筆算も良いですが、暗算の方が効きます。

暗算を選択した場合は、ちょっと数字をメモしたり、小さい数字を書くと、暗算で鍛えられる部分がかなり減ると思います。

完全暗算で頑張ります。

 

ときどき「暗算はどうやるのですか?」と質問されますので、暗算の見本例を書いておきます。

2桁のかけ算の場合、例えば「47×36」だったら、40×36=1440を頭の中に一時記憶して、7×36=252とたして、1692とします。

47×30=1410と、47×6=282をたして1692でもいいです。

あるいは、50×36=1800から、36×3=108をひいて1692と求めてもいいです。

この3つを、頭の中でさっと解き比べて、よりやりやすい方法で解くようにすると、数のセンスが高まります。

裏技で解ける問題も存在しますが、正攻法で計算力を高めることが目標です。

足腰を鍛えたいときは、原付自転車に乗っては意味がないという話です。

 

3桁のひき算の場合、例えば「324-188」だったら、十の位でひかれる方が小さいことを意識して、百の位は2ではなくて1、一の位でひかれる方が小さいことを意識して、十の位は4ではなくて3、一の位は6で答えは136としてもいいですが、188に何をたしたら324になるかを考え、「1・3・6、ハイ136!」というように感覚で解けるようになると思います。

大きい位から書いていくことがポイントです。

 

百ます計算は、4回に3回は「かけ算」、1回は「ひき算orたし算」がお勧めです。

かけ算は「2桁×2桁」、引き算は「3桁-3桁」です。

ひき算は、大きい方から小さい方を引くことになります。

 

かけ算は、既に計算力のある子は別ですが、いきなりMAXは厳しいので、段階的に上げていきます。

「15以下×15以下」

「20以下×20以下」

「30以下×20以下」

「40以下×20以下」

「50以下×20以下」

「50以下×30以下」

「50以下×40以下」

「50以下×50以下」

というようにします。

2桁×2桁と書きましたが、50までで十分、素速く正確に計算する力は高まります。

 

目標タイムは、たし算やひき算は2分、かけ算は4分です。

そのくらいの時間になるように、桁数を増やしたり、数字を大きくします。

 

そこまで計算力を鍛えられた状態で新4年生を迎えられたら、授業にもついて行きやすく、テストの点数も取りやすくなると思います。

上の目的に挙げませんでしたが、問題を解く時間も短縮できるようになりますので、密度が高まり、家での勉強時間を減らすこともできます。

その分、他の勉強をしても良いですが、ゲームなどを楽しみながら、悠々と勉強できる状況になります。

 

計算は鍛えれば、ほとんどの子は上達します。

「自転車に乗れる」「スケートで氷上を滑れる」「泳げる」というのも上達の時間に差はありますが、やっていけば才能に関係なく、できるようになります。

計算もそれと同じです。

百ます計算は、無料のサイトで、ひき算ができたり、最大値を設定できるものもありますので、楽しくできそうなものに取り組むと良いと思います。