対話式算数第12話:概数1

先週で分数は終了し、今週は概数です。

どれも理解して欲しい内容ですが、入試レベルで重要なのはラストの範囲系だけだと思います。

 

興味のある方はこちらにどうぞ

 

 

 

第12話:概数①の概要

 

12・1

川崎市の人口、知床のクマの数、北海道のクマの数などで概数の概念をスムーズに導入しています。

茶くま君と白くま君は、羅臼町の知床出身で、羅臼町に隣接している中標津町と友好都市の関係にある川崎市に引っ越してきたことになっています。

ということで、北海道や横浜、川崎の話が多くなっています。

前回、人口をしっかり調べたのが2015年で、そこから数値が変わっていますので、2021年版に切り替えました。

国勢調査の話題などを家で出してくださると幸いです。

切り上げ・切り捨て・四捨五入をそれぞれ数直線で示し、色分けした数字で示しました。

整数の場合は50未満は49以下になるけど、小数の場合は5未満は4.9以下にならないというのは、今回の範囲外ですが、100m走のタイムを使って分かりやすく説明しています。

 

12・2

概数ということもあり、今回は雑談が多めです。

市町村人口や面積の話も入れています。

横浜市と川崎市の人口を足すことを概算の導入にしているので、どうして概数どうしをたすのか納得ができると思います。

 

12・3

概算のかけ算は茶くま君はおきまりの間違いです。

有効数字という単語も使っています。

世の中には円周率問題というのがあって、「3.14を使うならば、答えは上から3けたの概数にすべき」という意見があります。

この有効数字の話を理解すれば、そういう考え方も理解できますが、普通の小学生には困難だと思います。

原理原則主義を貫くのではなく、小学生が理解できて成長してもらうことが目的で良いと思います。

 

12・4

概算のわり算では、1番上の位は0にはならないことも伝えています。

小数の場合は有効数字だけ書くので、案外、小数の概数は簡単なことにも触れています。

 

12・5

ここからが重要です。

ノーマル、和、差と3題の例題を入れました。

範囲系は定番の数直線でも説明していますが、表でも色分けして分かりやすく説明しています。

和の範囲は単純な数字で説明しています。

茶くま君のセリフで分かりやすくなっていると思います。

差の範囲は茶くま君おきまりの間違いです。

不思議な答えと言っています。

白くま君との絶妙な掛け合いで理解しやすくなっていると思います。

12・5は難度が高いため先送り可です。

差の範囲は理解できなければ無理して覚えても意味がありません。

 

練習問題

 

番号 講評
1 A   切り上げましょう。
2   百の位以下を切り捨てましょう。
3   ○万人と答えたいので、千の位を四捨五入します。
4   概数にしてから計算しましょう。
5   千の位で四捨五入してから計算しましょう。
6 B 一都三県の人口を足すので、少々面倒です。
7   概数にしてからかけ算をし、積をもう1度四捨五入します。
8 B 日常生活に絡んだ問題です。ちょっとした知識として楽しく計算して欲しいです。
9 C 単位を「㎝」に直してから計算しましょう。
10 B 四捨五入する桁まで計算すれば充分ですが、慣れるまでは小数第1位くらいまで計算した方が分かりやすいと思います。
11 B 上から1けた目は0ではありません。
12 C 日常生活に絡んだ問題です。ちょっとした知識として楽しく計算して欲しいです。
13 B 表か線分図のどちらかで解くようにしましょう。
14 B 多いものどうしをたして、少ないものどうしをたします。
15 C 多いものから少ないものをひき、少ないものから多いものをひきます。クロスすれば良いのですが、数直線でイメージしましょう。

※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題

※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題

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