低迷している子の打開策

学力が高い人もいれば低い人もいます。

テストをすれば、偏差値20~80くらいまでの幅があります。

偏差値の高い人は、能力が高いのか、努力が実を結んでいるのか、指導者が良いのか

なんとも言えませんが、そういう分析はあまり必要ないと思います。

順調に進んでいるから、これからもこの調子で!というだけです。

 

逆に偏差値の低い人は、能力が低いのか、努力が足りないのか、指導者が悪いのか

これははっきりさせないといけません。

対処法を考えなくては、いつまでもその状況から抜け出せません。

 

私は、人間の能力はそれほど変わらないと考えています。

こんなことを書くと、インターエデュの地頭教の人たちが噛みついてくるかもしれませんが、

あくまでも個人的見解です。

 

その代わりと言ってはなんですが、脳の発達時期の早さは人それぞれだと思います。

例えば、4年生の子たちに、ある内容を普通のスピードで説明すると半数が理解できないとします。

それと同じ内容を6年生の子たちに、普通のスピードで説明するとかなりの高い率で理解できます。

たまたま4年生は能力が低くて、6年生は能力が高かった?

そんなわけがありません。

脳の成長の問題です。

 

私が、このことをはっきり感じ取った出来事があります。、

5年生の1番上のクラスで、物足りないイマイチの生徒さんがいました。

実はその子は隠れ飛び級をしていて、次年度、順当に開成に入学したのです。

1学年違うと、相対的にまったく印象が異なりました。

その開成の子は、かなり前から1学年前倒しでやっていたので、

抜け落ちていたことや足早に進めた時期があったわけでもありません。

能力よりも脳の成長の方が影響が大きかったわけです。

 

毎年のように、6年生の後半になると、算数の難しい問題が理解できる子たちが増えるのも、

脳の成長と関係がありそうです。

その変化が早かった子が、能力の高い子と称されているのではないでしょうか?

もちろん、中にはとても優秀な子もいますので、すべてが脳の発達のスピードというわけではありませんが、

多くのお子様にとっては、努力で軽くカバーできるくらいの差の中でひしめき合っています。

その密集の集団の中で、脳の発達が早い子が優位に進めていると考えています。

成績が悪いとヤル気がなくなってしまうのも、それを増幅しています。

 

実験などはできませんが、仮にゆっくり学習して、中学2年生くらいのときに開成の入試を受けたら、

合格ラインを超える子が多いのではないでしょうか。

 

学力が低い状況から脱出したいのであれば、学年を戻ることが最重要だと思います。

よく、飛び級という言葉を聞きますが、その対義語はないのでしょうか?

落第とか留年という言葉はとても嫌なイメージです。

普通に上がれなかった落第者というレッテルを貼られているようです。

そういう圧力というか空気感が刷り込まれていて、戻るのに抵抗のある人が多いような気がします。

塾の中でも無学年制を採用している塾がありますが、しっかり取り組んでいたら、良いシステムだと思います。

 

敢えて書きますが、中学受験はゴールではありません。

そこに間に合わないと意味がないという考え方は私は好きではありません。

優秀な子は新6年生の2月の段階で四谷偏差値60くらいの学校の入試問題ならば9割くらい取れますが、

それは能力の問題も大きいので、なんとも言えませんが、

四谷偏差値60の学校に受かる子と、偏差値40の学校に受かる子では2年くらい離れているような気がします。

 

つまり、最大で2年、戻って学習することが低迷している子の打開策になると思います。

2年はあくまでも最大で、半年とか1年戻れば順調にいくという子はとても多いような気がします。

情けない話ですが、塾講師時代、退塾をした生徒さんが、家でもう1回一からやり直し、

かなりできるようになったという話もあります。

 

さすがに6年生のこの時期に2年前の4年後期の学習するのはナンセンスですが、

もう少し早く手を打って、5年生の秋に、4年生のスタートに戻り、

6年生の梅雨頃には4年生終了くらいまで消化し、6年生のこの時期に5年生の終盤を迎えているという流れで行けば、

難関校は難しいですが、四谷偏差値50台後半には手が届きます。

 

中学受験がゴールではないので、地に足を付けて、そのときできることをしっかりやっていけば、

難関校は不可能でもそれなりの人気校に進めるというわけです。

集団塾のペースで下位に低迷して、偏差値50に届かないという子もたくさんいますが、

飛び級の逆の「戻り級」を実施していたら、ちがう道が開けていたと思います。

 

マラソンは、本格的にやっている人は、トップ集団についていって脱落ゲームのような戦いをしますが、

一般人が楽しみながら参加するときは、自分のペースで走り、自分超えを目標にするはずです。

受験勉強もそうであるべきですが、ほとんどの受験生は、気持ちばかりは先頭集団で、

実際は地に足を付けていないので、訳の分からない状態になっています。

 

ついていくことが無理なら、それを認め、マイペースで軌道に乗せていくことが大切です。

中学受験の資格がないという話ではありません。

上記の通り、V字回復の可能性もあります。

 

そういう視点で考えると、集団授業では偏差値55以上ないと、ロスが大きいような気がします。

カリキュラム度外視の破天荒な講師が担当ならば別ですが。

 

必死についていく姿勢で上手く行くケースもありますが、

それで失敗するケースもあります。

マイペースで上手く行く作戦を検討することも大切な気がします。

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