- 2018年7月31日
夏期講習は毎日授業があることもあります。
普段は週に1日か2日なので、復習するタイミングは個々の学習スタイルによっていろいろアレンジできますが、
夏期講習はその日のうちに復習する必要があります。
授業が午後や夕方なら、翌日になるかもしれませんが。
塾講師はできるだけ復習は早めにして欲しいと思ってしまいます。
忘却曲線は本当にそのグラフ通りになるかはなんとも言えませんが、
授業前日に、やらないと叱られるからといって大慌てで宿題をするなんてのは、
もっともやってはいけない学習スタイルと考えています。
ときどき、「宿題が終わらないから塾を休みます」というご家庭もありますが、
まったく理にかなっていない行動です。
そう考えると、夏期講習のように、
授業当日に強制的に復習をしなければならないようなシステムというのは、とても効果的です。
とはいえ、塾に3~6時間くらい拘束されて、それ以外に家庭学習というのは、お子様によっては苦痛かもしれません。
小学校がないといえばそれまでですが、塾が終わって、開放感に浸り、そのあとまた家で勉強するというのは簡単なことではありません。
プロ野球などでも雨で中断になった後、がらっと試合展開が変わることがあったり、
交代だと思っていた投手が、予定変更で続投になって、別人のように打たれることがあったりと
1回緊張が途切れると、すぐにまた集中してというのは難しいことのようです。
しかし、夏期講習とはいえ、復習の重要性が下がることはありません。
塾で勉強しているんだから、家ではそれほどやらなくていいというわけではありません。
仮に塾のクラスメートが、家ではあまりやっていないということなら、
井の中の蛙にならないように、強い意志を持って学習する必要があります。
でも前述しましたように、家でしっかり集中して学習することは簡単なことではありません。
できるだけ短い時間で集中して復習を終わらせたいです。
宿題が終わらないからといってダラダラ勉強をしても学習効果は上がりません。
では、できるだけ短い時間で復習する方法を書いていきます。
と言ってもすでに出尽くした内容なので、目新しさはないかもしれません。
まず、問題の仕分けをしっかりすることが大切です。
- 簡単で解かなくて良い問題
- 目で解けば良い問題
- しっかり書いて解く問題
- すぐに諦める問題
- 難しくて解かない問題
この5つに分類します。
この分類はどこでするかというと、もちろん授業中です。
メモを取る感覚で授業中に記号を問題ごとに振っていきます。
1は自信のある問題です。
夏期講習でなければ、基礎の土台を固めるために家でも解いた方が良いかもしれませんが、夏期講習ならパスで良いです。
2は絶大の自信は無いけど、多分、解けるという問題です。
こういう問題は、筆記用具を使わないで、解く過程を考えるだけでも良いですし、殴り書き程度で筆算だけ書いて答えを出しても良いです。
やっぱり解き方が分かっているという確認だけで良いです。
3は通常通りしっかり学習します。
この問題を減らせることがポイントです。
授業中にそういうことを意識して記号を振ります。
4についてです。
授業中は案外、気分が高揚して分かった気になるものです。
分かることとできることは違うとよく言われますが、この4がそういう問題です。
4の問題の復習に時間がかかってしまうのが、算数に時間がかかると言われる所以ですが、その学習はあまり効率的ではありません。
算数に時間をかけているのに、成績が上がらないという人は、大抵この4に時間をかけ、効率が下がっているのです。
できたら儲けものという感覚で家で取り組み、できなければ、「やっぱりダメだ~」というくらいの淡泊さで取り組んでも良いでしょう。
そうすることで、授業中に、4にならないように集中して授業を聴けるようになるかもしれません。
5はこれは多くを語る必要がありません。
飛ばしです。
飛ばしが多ければもちろん成績ダウンとなりますが、1回の授業で2~3割の飛ばしがあっても問題が無い場合があります。
講師の問題の取捨選択の仕方にもよりますが。
復習はできない問題をやることという捉え方をして、そこでストレスがたまり、結果的にしっかり復習できないというパターンもあると思います。
復習とはもっと気楽に短時間でできるものです。
その代わり、授業を受けるごとに集中して取り組む必要があります。
正しい復習法で、夏期講習を充実したものにしてもらいたいと思います。