- 2023年3月24日
中学受験をするかしないか迷っている方
当然のことですが、中学受験は義務ではなく任意です。
やりたい人だけがやるものです。
「絶対に中学受験をする!」という人から「絶対に中学受験をしない!」という人までいますが、
「状況によっては中学受験をする」という層もかなり多いはずです。
状況というのは、お子様のヤル気であったり、成績であったりすると思います。
友達関係も重要かもしれません。
各進学塾もそういうニーズを視野に入れているようで、4年生の通塾費は安めです。
お安い価格ですから試してくださいと言わんばかりです。
実際に小学3年生、4年生が進学塾の公開テストを受けに行くと
大抵は勧誘があり、そこで「とりあえずは始めてみましょう」と言われることが多いです。
無理に褒める営業トークは首を傾げますが…
塾講師は分かってくれない
塾に勤めていると、上から下の生徒さんまで在籍しているわけなので、様々なレベルの生徒さんと接します。
偏差値70の学校に進学する人もいれば、偏差値30台の学校に進学する人もいます。
すると、偏差値30台の学校に進学することにもあまり抵抗がなくなっています。
いつもできる生徒さんが受験で失敗してということであれば堪えますが、
いつも成績が良くない生徒さんならば当然と考えているはずです。
上がいるなら下もいるという感覚です。
中学受験をするかしないかで検討なさっているご家庭ならば
「○○以上の学校ならば受験をさせたい」という希望が強いことでしょう。
しかし塾側は、「親のエゴ」「ブランド志向」などと揶揄してあまりその希望を受け止めようとしないでしょう。
何が言いたいかと言いますと、塾側に、
「○○以上の中学に行けるんだったら中学受験をしたい」
という至極普通の希望を伝えても受け止めてもらえないということです。
塾生数を増やすことしか目がないと言っては言い過ぎですが(塾生数増を強く意識している塾は除く)
とにかく中学受験をしましょうというスタンスであることは間違いありません。
算数教材塾・探求では、中学入試をしなければならないとは考えていません。
中学受験にはメリットもデメリットもあり、一般的にはメリットが大きいとは思っていますが、
ご家庭の価値観が大きいと思います。
難関中学に行ける可能性が高いんだったら中学受験をしたいという希望も当然と受け止めています。
塾で、難関中まで届くんでしょうか?等と聞いても
まだ判断できないと言われるのがオチです。
本当は確率くらいは言えるのですが、それは隠すことでしょう。
いまの私なら、後先のことは考えずに、率直に思ったことは口にしますが、
塾講師時代は信頼関係のある保護者様くらいにしか言えませんでした。
公開模試で決めないで
ただし、入塾テストや公開テストで判断することは難しいです。
というより、不可能です。
試行錯誤系の問題をハイパワーで解いていく馬力型のお子様か、
説明したことをしっかり理解して定着していくお子様が
入試では強いですが、その要素を入塾テストや公開テストで見ることはできません。
試行錯誤系ばかりの公開テストはありませんので。
とりあえず通塾というのも…
すると、月並みなアドバイスとなり、「まず始めてみてください」となってしまいますが、
進学塾に通うと生活様式が一変します。
良い意味でも悪い意味でも1度入ってしまうとなかなか抜け出せません。
当初は難関校に進学できるなら中学受験をするつもりだったけど、
結局、成績が伸び悩んだのに中学受験をすることにしてしまったという方も多いことでしょう。
進学先は当初の希望とかなり異なっていたとしても、
それで成功だったという場合もあると思いますが、失敗したという場合もあると思います。
とりあえず自宅学習
算数教材塾・探求では、難関校に進学できるなら中学受験をしたいというお考えのご家庭には、
進学塾に通うよりも自宅学習をお勧めします。
自宅だとできない!と思われる方もいるかもしれませんが、
自宅でできない子は難関中は無理です。
自宅でできないというのは、長時間の学習ができないという意味ではありません。
短時間で集中して、あまりやっているように見えなくてもかなり吸収している場合は大丈夫です。
自宅学習を3ヶ月もやれば、難関中に行けそうか無理そうかは分かります。
そこで決断するという作戦は、難関中じゃなければ中学受験はしないという初志貫徹できますので有効です。
難関中に行けるかどうかは通塾してみないと分からないと思い、
とりあえず通塾しようかと考えられている方に低リスクでお薦めのプランです。
自宅学習なら専用教材で
もちろん自宅学習は、自宅学習専用教材でなければ無理です。
塾で使われている教材は、塾専用教材です。
塾講師が自分たちが使いやすいものをと用意しているものです。
四谷大塚の予習シリーズが自宅学習用だと思っている方が多くて不思議です。
もし自宅学習用なら、集団塾ではあまりにも使い辛くて使われないことでしょう。
四谷大塚の一粒で何度でも美味しい戦略は、塾から見れば魅力的ですが、
実際に使用するユーザーから見るとどうなのでしょう。
当塾の対話式算数をやってくださって、半年後に「練習問題の正答率は○○くらいです」等と、
状況を教えてくだされば、○○中は厳しいなどとお伝えできると思います。
とりあえず通塾を!という営業トークに冷静に判断できると良いと思います。