対話式算数第45話:速さの三公式1

速さの1回目です。

今週は難しいところまで行きませんが、第1回目の導入だけに気を遣いました。

中学入試で最も重要ですし、最もセンスの必要な分野でもありますので。

今週のタイトルは、速さの三公式ですが、速さ×時間=距離だけ身につけて、あとは逆算にします。

速さは、速さと時間をかけたら距離になることをイメージすることが第一だと思っていますので、今回は雑談が多めです。

単位の換算や時間を分数で表す問題もありますが、他の塾のテキストにくらべて、難度は低く、量も少なめです。

次回以降、速さの問題をいろいろやっていくうちに、徐々にその辺りはできるようになるからです。

また、初回から面倒な分数が出てくると、つまらないし、イメージではなく覚える算数になりがちなので、最小限にしました

 

興味のある方はこちらにどうぞ

 

第45話:速さの三公式①

 

45・1

時速、分速、秒速の説明の前に、時速100㎞で走ると、知床から札幌まで4時間などの話から入っています。

風速や最大瞬間風速の話もやや深くしてみました。

速さのイメージが湧くように、いろいろ教養の雑談を入れていて、このテーマだけでA4で10ページです。

分を時間にするときは、アナログ時計をかいてイメージしやすくしています。

速さの単位は突っ込んだ話もしています。

テントウムシの「はじき」は、タイサンでは否定しています。

イメージができないからです。

しかし、自分がいま何を求めていて、これから何を求めたいかを把握したいので、「はじき」を表にすることはとても有効だと思っています・

「はじきの表」を書くことをお勧めしていますが、テントウムシのことではありません。

 

45・2

速さの三公式は単位をそろえる問題は丁寧に扱っています。

はじきの表は、ここでは上にはじきと書かずに単位を書いています。

覚えることではなくイメージをすることが重要ですし、そうなるような構成にしています。

 

45・3

45・2の類題ですが、ここでははじきの表に、あらかじめ単位をかえて数値を書き入れる問題です。

ガツガツとはじきの表に問題の数値を書き入れないようにしましょう。

 

45・4

速さの単位の換算は、色分けが効果的にできていると思います。

新幹線ののぞみ、はやぶさの話も入れています。

静岡県民にとっては複雑な心境になるリニヤモーターカーの話も少し触れています。

 

45・5

速さの三公式を計算するときは、基本的に速さの単位に揃えて計算するように伝えていますが、例外的に、速さの単位をかえた方が簡単な問題もあります。

ここでは、そのような問題を扱います。

柔軟に取り組むことが大切です。

 

練習問題

 

番号 講評
1 はじきの表を書いて求めます。
2 はじきの表を書いて求めます。
3 はじきの表を書いて求めます。
4 はじきの表を書いて求めます。45分を3/4時間にします。
5 はじきの表を書いて求めます。時間は、まず分数で1/3分と求め、20秒に直します。
6 はじきの表を書いて求めます。15分を1/4時間にします。
7 はじきの表を書いて求めます。距離を6000mにします。
8 はじきの表を書いて求めます。分速を求めたいので、2時間40分を160分にします。
9 はじきの表を書いて求めます。時速39㎞を分速に直してもいいですが、速さの単位は変えない方が良いという原則を守った方が良いと思っています。
10 1分で進む距離を求めます。
11 60分の距離を求めて、㎞にします。
12 3.6で割ります。
13 B 原則通り75秒を「分」にしてもいいですが、速さを「秒速」にした方が少し簡単です。
14 3時間を10800秒にするよりも、「時速」を求めてから「秒速」にした方が簡単です。
15 時速18㎞を「秒速」に変えます。秒速にしやすい数字ですね。

※「難」は難度は以下の基準です。
A:確実に解けるようにしたい問題
B:サピックス偏差値50以上を目指す人向けの問題
C:サピックス偏差値60以上を目指す人向けの問題
D:特に難しい問題

※「要」は重要度で以下の基準です(B・C・Dのみ表記)。
ゼ:絶対に解けるようにしたい重要な問題
テ:よく出る典型題
ヒ:捻りのある問題
サ:地道な作業が必要な問題

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