傾向別過去問の学習のしかた

同じようなテーマで何回かブログを書きましたが、季節柄、過去問の学習のしかたを書いておきます。

まず、模擬試験の偏差値によって過去問の位置づけが異なります。

 

  1. サピ偏差値58以上の人
  2. サピ偏差値58未満の人

 

通常、ブログでは四谷偏差値にすることが多かったですが、今回はサピ偏差値の方がしっくりきます。

1の人は過去問で入試力を磨いた方が良いです。

2の人は、志望校でどういう問題が出るかとか、難易度を体感するために過去問を解いた方が良いですが、

学力を高めるのは、過去問ではなく、良質の問題が豊富にある問題集です。

あくまでも目安ですので、個々の状況によってどうしたら良いか変わります。

 

2の人は慣れるため、知るためなので、過去問の扱いはそれほどデリケートではありません。

定期的に扱うだけで良いです。

「普段の学習に追われ、実はまったく過去問をやってないんです」という声を11月上旬くらいに聞くこともありますが、

そうならないように計画を立てれば良いと思います。

 

1の人は過去問で力をつけていこうとしているのですから、扱いに気を配った方が良いです。

入試問題にはいろいろ種類があります。

  1. 模試のようにバランスが易から難までバランスが良い
  2. 年によって難易度はバラバラ
  3. 特定単元が毎年難しい
  4. 誘導型入試
  5. 一行系問題が多い
  6. 出題傾向が毎年似ている

 

それぞれについて、対策法を具体的に書いていきます。

 

1は早稲田・豊島岡女子などです。

1回解くごとに、課題を見つけ、それをマスターしていくという姿勢が良いです。

古い年度までたくさんやる必要はありません。

 

2は開成、渋幕、栄光などです。

1年分、時間を計ってやって点数を出すというより、

バイキングのように、年度関係なくできそうな問題を選んで解いていくというスタイルが良いです。

強い単元から始めても良いですし、弱い単元からやっていっても良いです。

 

3は渋渋、海城、桜蔭、早実の立体や、栄光の論理、渋幕のグラフ、浦和明の星の速さなどです。

これはしっかり獲るという攻めの姿勢か、避けるという守りの姿勢かをはっきりさせてもいいと思います。

中途半端にがんばって、結局できないというのは得策ではありません。

 

一般的に、難問と呼ばれる単元でも

立体図形、規則性、図形の移動は克服しやすいですが、

速さ、場合の数、数の性質は克服しにくいです。

攻めの姿勢の場合は、その学校のその単元を徹底的に取り組みますが、

正答率が低い場合は、ひとまわりレベルを下げましょう。

 

4は駒東、筑駒、麻布などです。

これは解説を読む時間を長くしたり、1問にじっくり向き合いましょう。

(1)を使って(2)を考えるというリンクされた問題に備えるための学習を目指しましょう。

2と同様に、1年分、時間を計ってやって点数を出すというより、

年度関係なく大問を選んで解いていくというスタイルが良いです。

 

5は女子学院、慶応普通部、慶応中等部などです。

特色のない入試問題になりやすいので、数年分だけ扱う程度でも良いでしょう。

 

6は上に挙げた学校が再びでてきますが、

早稲田、早実、渋幕、渋渋、桜蔭、慶応湘南、海城、聖光などです。

上位校だけでなく、多くの学校が、毎年同じ傾向になるようにしています。

 

1~5までの提案と異なるかもしれませんが、

単元ごとに学習していっても効果があると思います。

例えば早稲田中なら、まず、ずっと平面図形、その次は容積、その次は速さというようにです。

そうすると、この単元はいけるとか、この単元はダメというのが早くつかめます。

早くつかめれば、対策もしやすくなります。

 

過去問演習といっても、H28、H27、H26、……と遡って解いていく方法だけしかないわけではありません。

工夫すれば、扱い方は様々です。

入試問題の特徴を生かして、最も効果の上がる使い方をして欲しいと思います。

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