対話式算数で受験勉強をする

算数教材塾・探求では、対話式算数をメイン教材にしての受験勉強をお勧めしています。
まず、向いている、向いていないがあります。
向いている方の特徴は下の2つに尽きます。
- 書物を読んで理解したい
- 親が子供のフォローをしたい
算数の学力を上げるためには、
- 解いて学力をつける
- 解き方を覚えて学力をつける
- 解法を理解して学力をつける
のいずれかです。
学力をつけることと、成績を上げることはぴったり相関するわけではありません。
成績を上げても、学力がついていないケースはよくあります。
逆に学力は高いのに成績がよくない場合は「あと伸び」する子と呼ばれます。
解いて学力をつけるのは容易ではありません。
そういう資質を持った子に限られます。
解き方を覚えて学力をつけることと、解き方を覚えて成績を上げることは違います。
解き方を覚えて学力がつくというのは、解き方を覚えたら、それを巧みに使って、初見の応用問題までチャレンジできる力です。
これも、なかなか容易ではありません。
そうしますと、学力を高めるためには、解法を理解すること一択となります。
解法を理解するには、書物がベストだと思っています。
読んで身につけるという正統派の学習が、最近、軽視されているようですが、ハードルの高い、医学の勉強、法律の勉強、経済の勉強などは書物で身につけます。
高度な学習になれば、動画でお気楽に身につけるなんてことはできませんし、授業で人の話を聞くだけでも無理です。
真剣に書物を読んで身につけていきます。
中学受験の算数も十分高度ですので、書物をじっくり読んで理解する原点の学習に戻って欲しいと思います。
書物を理解できるまで根気よく読んでいけば、理解しながら進められます。
とは言いましても、文章がずらずら連なっていると、なかなかしっかり読めないと思います。
読みやすく、読んで理解が深められる形式は、先生と生徒2人の3人によって授業が進んでいく対話式が最も良いと思います。
読めば読むほど背景が見えてきますので、力がつきます。
中学受験の勉強はレベルが高いので、子供一人の力では難しいです。
これは塾に通っていても同じことです。
保護者が、家庭学習の仕方、ノートの活用の仕方、授業の受け方、宿題の取り組み方、テスト前の勉強の仕方、間違えたときの間違い直しの仕方、質問の仕方など、多岐にわたって、指示する必要があります。
塾でもそのような指示を子供にしている場合もありますが、なかなか吸収しないと思います。
身近に接している保護者が指示を出した方が無難です。
指示をしないと、しっかりやっているつもりでも、勉強の精度が甘く、なかなか学力が上がりません。
それだけ、受験勉強の競争は厳しいものですし、学習レベルも高いものです。
フォローするならば、学習内容が理解できていた方が良いです。
とは言いましても、忙しい保護者が動画をじっくり見る余裕はなかなかありませんし、受験算数に慣れていないと一般的な参考書や塾教材を一目見て、背景が分かるわけではありません。
対話形式になっていますと、「親は予習無しで読んでいくだけで理解できる」という声をよくいただきます。
受験生が理解できるように書いていますので、文章を読んで理解することに長けた大人が読むと、理解しやすいのだと思います。