整えて書くことが、算数の肝です

算数は問題は、いままでの経験則で解き方がすぐに分かる場合と、そうでない場合に分かれます。
前者は、なんでもいいです。
正解に向かってまっすぐに進んでください。
後者の場合にどうするかです。
それによって算数の学力が決まります。
解き方が分からなかったとしても、すぐにやることは決まります。
問題文を眺めていたり、式を書いてみたり、何かちょこちょことメモみたいに書いていっても、答えまで辿り着く可能性は低いです。
例えば「場合の数」なら、場合分けの仕方を考える、「規則性」なら並べてみる(並べ直す)、「平面図形と比」ならどの相似に注目するか探す、「速さ」なら図をかくか比例の表で整えられるかはじきにまとめるかを判断するなどです。
やることが単純化されていればいるほど、初見の問題でも考えやすくなります。
速さを除く多くの文章題には、表が有効です。
線分図や面積図は、解き方が分かっていてすぐに解ける場合は、それを書いて解けばいいですが、解き方の分からない問題で、まず線分図をかいてもなかなか解けません。
表は「書きやすい」「考えやすい」「それを使って解き進めやすい」と3拍子揃ったツールです。
また、表を書く習慣をつけると、文章題全般が強くなるばかりではありません。
算数は、単元を問わず整理して考える科目なので、表で整理する姿勢ができれば、算数全体のスキルが上がります。
算数が苦手なら、表を書く力をつけることが最優先だと考えています。
以下の教材は、解説は表が中心です。
しっかり解説を理解することで、表を学習習慣がつきます。
また、小5対話式算数の割合と比第52~57話で、算数に対する意識改革をすることも有効です。