5年生から入塾予定

4年生の間に小5対話式算数を
先取り学習の理想は、新3年生3月から小4対話式算数を始めて、1年間で全48話取り組むことです。
その後、スタンダードなスタイルは「4年生から通塾開始」ですが、5年生から通塾開始でもハンディキャップはありません。
と言いますか、むしろ、4年生の間は、塾に行かずに家で取り組んだ方が学力が高まる子の方が多いと思います。
「テストが多い環境」か「奥深く理解していく環境」の選択となります。
前者が通塾で、後者が自宅学習になりますが、後者の場合は「先取り学習が出来る」という大きな利点もあります。
一般的な大手塾(特に首都圏)は4年生の間は簡単すぎます。
学力別のクラス分けにはなっていますが、教材はクラスによって大きく異なるわけではありませんので、優秀な子が周りに合わせる環境と言ってもよいです。
国理社の心配もありますが、小4の内容は、算数以上に易しいです。
易しい国理社を塾で学習するよりも、ハードルを高くして、算数の先取り学習という作戦は大いにありだと思います。
小5対話式算数を取り組むことで次の効果があります(項目は小4対話式算数と同じですが、内容は変えています)。
- 読んで理解する力をつけられる
- 解きやすい解き方を身につけられる
- 読んでイメージしやすく、自分で書いてイメージしやすくなる学習ができる
- 解き方を覚えるだけの「覚える算数」にならない
読んで理解する力をつけられる
小5の算数は、大手塾では「割合と比」が中心ですので、小5対話式算数も同様に「割合と比」中心になります。
「割合と比」は特に覚える算数になりやすいです。
マル0.2=15で、①は15÷0.2=75と求められた生徒さんに、どうして0.2で割ったの?と聞くと、正しく答えられない場合が多いです。
気の毒なことに、動揺して間違っていると勘違いして「15×0.2=3です」というように言い直してしまう子も多いです。
覚える算数と言っても良いと思います。
これを懇切丁寧に0.2で割る理由を説明しても、学習効果が高い教材にはならないと考えています。
ちょっと工夫して、マル2=150(②=150)という形を作れば、①は150÷2=75になり、どうして2で割ったの?と聞くまでのこともありません。
仮に聞いたら、動揺することなく、どうしてそんなことを聞くの?と思われてしまうくらい当たり前の感覚で求めているはずです。
「割合と比」に限る話ではありませんが、この当たり前の感覚で計算することが重要です。
ちょっと工夫してできるだけ整数で捉えていき、抽象的な「割合と比」の理解が深まってから小数や分数を取り入れた方が、学習効率が良いと判断しました。
小5対話式算数は詳しい書物というわけではなく、「割合と比」の概念がスムーズに入っていく書物といった方が正しいと思います。
解きやすい解き方を身につけられる
「割合と比」を始め、食塩水、売買損益算、仕事算、ニュートン算などの5年生の目玉となる文章題は、いずれも良い書き方で解けるかどうかが大切です。
小5対話式算数は、文章題を解くときの書き方にとても拘っています。
拘っているポイントとしましては、単元名は異なっていても似ている解き方をすることです。
食塩水は面積図や天秤は必要ですが、それ以外は、どれも似たような解き方をしています。
「理解しやすいもの」と「子どもが書いて解きやすいもの」に分けています。
前者は線分図も登場しますが、後者は基本は表で、一部、面積図(5年生の間は天秤は封印)です。
あまり声を大にして言えませんが、小5対話式算数で「割合と比」の解き方を身につけてから入塾した方が、算数全般で活躍できると思っています。
読んでイメージしやすく、自分で書いてイメージしやすくなる学習ができる
小5対話式算数も小4対話式算数と同様に図や表が多いです。
平面図形と比や図形の移動や点の移動や立体図形は、いきなり完成形は描かずに、小出しで徐々に付け足すように図を分けて描いていきます。
そういうことは塾の授業の黒板では出来ませんので、授業中に講師の書き順まで理解できている子でなければ、たくさんの図がある方が、理解のしやすさでアドバンテージがあります。
一般書籍の教材はページ数の関係で出来ないと思います。
練習問題の解説は、小4対話式算数の方針を継続して、真似をして欲しい書き方に拘っています。
「こういう書き方をすればいいのか」と真似をしていくと、質の高い学習になります。
何事も真似から入る方法が王道です。
解き方を覚えるだけの「覚える算数」にならない
上記の通り、小5の算数は「割合と比」の学習中心で、抽象的な内容になります。
抽象的な内容は、特に覚える算数になりやすいです。
マニュアル化をしないことがポイントです。
そのための工夫としまして、以下のように仕立てました。
- 表を書いて条件を埋めていくスタイル
- 売買損益算は原価を100円とする
- 平面図形と比は、底辺や高さを自分で決める
他にも細かい工夫は至る所にありますが、抽象的なものを具体的なもので考えていき、しっかり身についてから、徐々に抽象的な割合を取り入れていきます。
これは大手塾のスタイルとは異なりますし、多くの算数講師の考え方とは異なる点だと思います。
しかし、この指導スタイルで、これまでのスカイプ指導で上手くいって副作用も見られませんので、ご安心願います。
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