基礎力とは
4年生から受験勉強を始めるためには、3年生の間に受験勉強の基礎力をつけたいです。
基礎力とは人によって何を指すか、内容が異なりますが、当サイトでは応用問題を解くためのもととなるものです。
簡単な問題の場合もありますが「簡単な問題=基礎問題」ではありません。
簡単な問題ができても、それが応用に繋がらないのならば、基礎力はあるとは言えません。
実感が大切
応用問題を解くためには、計算するときに、何を求めているかを実感することが大切だと考えています。
その実感がくっきりできていることが基礎力がついている状態です。
そのためには、数字をどんどん書いていくことがとても大切だと考えています。
例えば「3+3+3+3+3+3=18」です。
3を6個も書いています。
これを見たら「3×6=18」だと思います。
そのときに、「そのかけ算の6は何?」と聞いたら「3の個数です」と返ってくると思います。
「18は何?」と聞いたら「3を6回たしているから」と返ってくると思います。
つまり、6の意味も18の意味も分かっているわけです。
これくらい簡単な計算だと、実感しやすいですが、問題が難しくなればなるほど、よく分からない計算をしがちです。
難しくなったときでも実感して解くためには、数字をどんどん書いて実感して解く習慣が必要です。
書き出しの練習をするほど、実感して解く習慣ができます。
3年生は、書き出しと計算
3年生は、書き出しと計算の学年という位置づけで良いと思います。
計算は百ます計算で、暗算力を鍛えます。
書き出しは、小3鍛える算数「書き出し」と「対話式算数・基礎」の2点で、書いて実感できる経験ができます。
一般的には、3年生の学習というと、小学校の教材より少し難しい問題集か、受験用の4年生の易しめの問題をどんどん解いていくイメージかもしれませんが、高度な内容で易しめの問題を取り組みますと、何を求めているか分からずに、この計算で解けば解けるというようにマニュアルを覚える算数になりがちです。
そのような学習は、後に追いつかれるだけでなく、悪い勉強の癖がついてしまって取り戻すのが大変です。
高度な問題ではなく、解法の質にこだわると良いと思います。