中学受験は多様化しています。
西暦2005年くらいまでは、できるだけ上を目指したいという受験生が多かった気がしますが、それ以降、目標は様々です。
しかし、受験産業が、そのニーズに対応できているとは言い難いです。
このページでは、学力はあるけど、スポーツや芸術の活動に力を入れていたり、遊びを充実させたり、健全に過ごすことをモットーとして、あまり勉強に力を入れられないというご家庭と、算数が苦手で難関中受験は目指していないというご家庭に向けて書いていきます。
あまり勉強に力を入れられない
6年生10月くらいまでに小5対話式算数を終わらせれば、その後、模試で高偏差値も期待できます。
小4対話式算数と小5対話式算数をそれぞれ2巡、もしくは3巡できれば、定着率も上がると思います。
6年生10月くらいから過去問を始めます。
過去問は週2回で、終わった後に、この単元が弱いなと感じましたら、必ずその単元のシンプルな問題を取り組むようにします。
そのときは、いままで使っていない教材を取り組んでも良いと思います。
10月から1月までに4か月ありますので、30回以上入試問題が解けます。
受ける学校はもちろんのこと、受ける予定ではない学校も取り組みます。
入試問題を反復演習する必要はありませんが、上記のように、終わった後、強化すべき単元を他の問題集で再確認というサイクルをつくると、学習効果が上がります。
志望校の入試によく出る問題だけ勉強したいというのは、とても難しいと思います。
足りない調味料を買って補うというようなものではなく、学力全般を上げていく必要がありますので、セオリー通りに文章題、数、図形をバランス良く学習した方が良いと思います。
算数が苦手
苦手というのはとても抽象的な表現ですので、ここでは四谷大塚偏差値45以下とすることにします。
算数が苦手で埒が明かないと思われている方もいると思いますが、解決法は必ずあります。
- 解き方が悪い
- 書き方が悪い
- 教えた直後しか解けず、すぐに忘れる
- 教えた直後も危うい
- 少し応用すると解けない
この5つのうちのどれかになると思います。
複数が絡み合っているかもしれません。
1つ1つ解決していけば、算数の苦手は解消されます。
①と②は似ています。
「①は良いけど②がダメ」「①も②もダメ」のどちらかになると思います。
つまり、②を良くすれば、①も②も良くなります。
②がダメなのは、書き方の大切さが分かっていないからです。
指導者は、嫌われるくらい口酸っぱくしつこく言わなくてはいけないのですが、そういう熱い算数講師に出会わなかったのだと思います。
算数教材塾・探求の教材では「対話式算数の練習問題」、6年生用教材の「V6算数」は書き方にこだわった教材です。
教材ですので、嫌われるくらいというのは難しいですが、書き方を真似しようという姿勢があれば上達します。
ぜひ、取り組んでください。
③と④は、正直に申しますと、背伸びしすぎだと思います。
塾に行っていると、決められたカリキュラム通りに進みますが、その流れに合わせるのは得策ではありません。
地に足をつけて、レベルを下げた方が、学習効果が上がり、長い目で見てプラスになります。
重要単元だけでも1学年下に戻り、しっかり固めて、ある程度、難しい問題まで学習することをお勧めします。
シンプルすぎる簡単な問題は、いい加減な解き方でも解けてしまいます。
難しい問題ができないからといって、シンプルすぎる簡単な問題ばかり解いていると、暗記の算数になり学力がつきません。
1学年下に戻れば、概念や仕組みを理解することが易しくなるので、ある程度複雑な問題をやっても大丈夫だと思います。
易しい概念で、少々難しめの問題に取り組むことがポイントだと思います。
重要単元とは何かということと、どの問題を取り組めば良いのかも大切です。
ここでは、対話式算数を1学年下のものに取り組んでくださいとまで書きます。
ご相談がありましたら、お気軽にどうぞ。
⑤は、1つの提案としまして、必ず基本と応用をセットで練習するという学習法はいかがでしょうか?
応用というのは解説を見れば分かる程度の問題です。
ときどき反復するときに、基本と応用の2問単位で練習します。
2倍の時間がかかるイメージですが、成果に繋がれば、2倍の時間がかかっても効果的といえます。
基本だけでもダメですし、応用だけでも身につかないと思います。
セット作戦を是非お試しください。
そういう場合も対話式算数の練習問題は有効です。