この数年のスカイプ指導で、ほぼ全員の子に、次のことを言っています。
- 整えて書こう
- 1つ1つの式でそれぞれ何が求められたか言葉で言えるようにしよう
- どうしてその式で答えが出るのかを理解しよう
この3点を毎年のように言うのが家庭教師の仕事と言えばそれまでですが、指導する前からできていることが理想です。
できていれば、指導ではいきなり実戦的な話になり、奥深く高度な内容になります。
もちろん、上記3点ができていたら家庭教師を利用しないかもしれませんが、それならその方が良いと思います。
また、実際に私が教えている生徒さんは多くても20人くらいなので、もっとたくさんの人に、上記3点の重要性を伝えたいという気持ちが強いです。
そこで、2023年は教材で上記3点をしっかり伝えます。
予習シリーズの4年上と5年上を取りかかる前に、学習する教材です。
※4年下と5年下も作成予定
名称は「予習シリーズの予習のための教材」です。
「YY」という略語にします。
ターゲットは四谷大塚偏差値60未満の子とします。
60を余裕で超える子は、予習シリーズの例題とその解説と、基本問題と練習問題で、上記3点は徐々に自然にできるようになると思います。
そうでない子は何かフォローが必要です。
解き方を覚える学習になっていたら、反復して何回解いても上記3点は改善できないと思います。
最初に受験勉強の算数をどう取り組んでいくかをつくっていく必要があります。
予習シリーズの予習のための教材は、対話式となります。
当教材の対話式算数は、シロ君と茶くま君で、かなり高度な内容まで進んでいきますが、これはターゲットが異なりますので、算数があまり得意ではない黄ぐまちゃんとこげ茶君(茶くまの弟)ががんばって勉強していきます。
整えて書く重要性を伝え、実行し、表で整理することによって、この式で何が求めたかを把握し、公式丸暗記は避け、可能な限り実感して公式を身につける方法で進めます。
まずは「4年上」と「5年上」を書きます。
予習シリーズの問題の解説書ではありませんので、予習シリーズを取り組んで、分からないところを読むというスタイルでは無く、予習シリーズに取りかかる前に、30~60分くらいリラックスした気持ちで読んでいく学習となります。
勉強は、リラックスした状態、且つ真剣な状態が最も身につくのではないかと最近思っています。
「覚えなくちゃ!」とプレッシャーが強い状態では、逆に身につかないような気がします。
来週のテストのために取り組むと、狙い通り来週のテストまでは覚えていられますが、残念ながら、その後、数日で忘れるという現象が目立ちます。
予習シリーズの予習のための教材は、プレッシャーのないリラックスした状態で、黄ぐまちゃんとこげ茶君の楽しいやりとりに触れることで、その単元の下地をつくっていきます。
この教材をしっかり読んだ後は、授業を受けたり、予習シリーズの問題を解きますが、大事なことは自力で問題を解くことです。
そこで、解説を見ないでどれだけ自力で解けたかが重要です。
自力で解ける問題が増えれば、問題を解いて分からないところは解説を見て理解するという学習とは雲泥の差があります。
この教材を使うことで、質の高い学習になることを期待しています。
完成し次第、公開してまいります。