算数教材塾・探求では、一貫して、小学3~5年生は場合の数が重要という位置づけでいます。
入試問題は流行廃りがありますが、場合の数が流行らなくなったということは、いままでも、この先も無いと思います。
いつでも重要です。
また、場合の数は、数系の土台をつくりますし、整えて解く解法の質の向上にも繋がりますので、その意味では受験算数全体の基礎の土台を作るといってもいいと思います。
小学3~5年生で、まず、受験算数の基礎の土台を固めるということを主眼とするならば、場合の数重視になります。
例えば、4年生のときに場合の数のみ「スカイプ指導」を受けて、他の単元は「家で自力」というスタイルでも、強力な算数力をつけられます。
全分野を眺めた場合、6年生後期に力を入れてやった方が良い分野(数の性質)、6年生中期に力を入れてやった方が良い分野(立体図形)、6年生前期に力を入れてやった方が良い分野(速さ)、しっかりやらなくてもいつの間にか出来るようになる分野(割合と比)、テクニックを使えば習得の早い分野(平面図形と比)など、分野によって、趣が異なります。
この性質を無視して、4・5年生で全単元頑張っても効率が悪く、しかも覚える算数になって学習の質が下がるという危険性もあります。
適した時期に適した難度のものを学習するということは、受験勉強に限らず、学問の王道です。
そういうことから、4・5年生で力を入れるものは場合の数です。
場合の数に特化した学習で、場合の数だけは誰にも負けない!という状況を作ることが、コストパフォーマンスが高い(労力をかけなくても学力が上がる)作戦だと思います。
算数教材塾・探求では、4年生向けの場合の数の教材として、小4長期「場合の数」を作成し、完成させました。
いままで「小4集中場合の数」という教材を販売してきましたが、それは販売終了となります。
小4長期「場合の数」の特徴は以下のものです。
- 樹形図の解説廃止
- 選ぶ問題は計算不使用(コンビネーション不使用)
- 色塗り問題削除
- 道順の問題削除
- 書き出し問題削除
①は、場合の数は樹形図で考えるのが一般的ですが、算数教材塾・探求では、樹形図は、指導者がかいて生徒が納得するためのもので、生徒自身がかくものではないという考えです。
理由は、樹形図は線が多くなって、作業が増え、見えにくく、雑になり、精度が下がるからです。
見えにくいものを肯定するのは、4年生といえどマイナスだと思っています。
「書くなら綺麗に」という方針です。
樹形図をかきなさいと言う指導者もいますが、樹形図をかくことは難しいです。
だいたい何通りになるくらいか事前につかめていないと、上手くかけません。
上手くかかないと間違えてしまいます。
場合の数が苦手という子は、樹形図をかくから苦手というケースは多いと思います。
また、樹形図をかき始めると、途中から計算に移るということが難しく、最後まで樹形図をかいて、時間がかかり、正解にもならないということが多いです。
樹形図のかわりに□を使って書いていくと、途中から計算で求められると感じ、計算に移りやすいと思います。
②は、選ぶ問題は、コンビネーションで教わることが多いですが、解く流れの中でそれを使えなければ、学んでも意味がありません。
コンビネーションはできるけど、解くときに使えず、解けなかったというケースは多いです。
4年生の間は、解く流れの中で選ぶ要素が出てきたら、書き出していく方が地力がつきやすいと思います。
また、コンビネーションの意味が分からずに使っていくのはマイナスだと思いますし、意味を理解する必要は4年生では無いと考えています。
③は、意味が分からずルール化して解きがちなので、それならば扱う必要無しと判断しました。
④も③と同じ考え方です。
覚えて解くだけならば、6年生の9月ころ、10分くらい教われば、十分間に合います。
⑤は、書き出し教材(小4場合の数「書き出し」)を作ったので、こちらの教材では廃止されたというだけです。
この小4長期「場合の数」を取り組む前に、(小4場合の数「書き出し」)を学習することを推奨しています。
小4長期「場合の数」は毎回10問で、全20回ありますので、全200問です。
1回分を解いて、○付けをして、解説を読んでとすると、1時間くらいかかります。
1週間に1回か2週間に1回のペースで5~10か月かかります。
夏休みに集中的に取り組むなどの学習でも効果が大きいです。
徐々にレベルが上がっていきますので、5回ごとの販売ですので、第11回目からスタートいうことも可能です
LINEで質問もできます。
この20回分をできるだけ早く仕上げ、続編の小5長期「場合の数」に進めていくことが、小学4年生の英才教育だと思います。
ご検討の程、よろしくお願いいたします。