2018サピックス入試分析会に行ってきました

サピックスの入試分析会に行ってきました。

最初に断っておきますが、これはプライベートで、私の娘の受験準備のために足を運んだものです。

私的なものとは言え、お伝えしたら役に立つ部分もあるかと思い、ブログにしている次第です。

 

まず、全体の説明です。

一都三県の小6生は27.6万人で、昨年度から2.6%減ですが、中学受験生は3.8万人で、受験率は13.0%から13.7%に上がったそうです。

これはリーマンショックで落ち込む前の水準に近いそうです。

まだまだ私の業務も安泰かと胸をなで下ろしてしまいました。

 

その後、難関中に占める割合のサピ生の高さを上げ、難関中学のスタンダードの塾と評していましたが、ちょっと言い過ぎではないでしょうか?

平家にあらずんば人にあらずというような聞こえ方をしました。

ある生徒が、サピだったらどこの中学に受かり、他塾だったらどこの中学に受かるということが分からない以上、この業界の人間は常に謙虚でないといけないと思っているのですが。

 

最難関校の難易度が高止まりの現象で、高止まりとは、倍率が下がっても難易度が変わらないことと言っていましたが、高止まりとはそういう意味ではないような気がします。

もちろん倍率が下がっても難易度が下がるわけではないので、それは納得ですが、その後で「女子学院・雙葉は倍率が上がり、厳しい戦い」と言っていました。

倍率と難度は関係ないと言ったばかりなので、もう少し詳しい説明をして欲しいと思いました。

 

大学付属校は人気と言っていました。

メディアは「大学入試改革が不透明だから」としているけど、サピックスでは「10年間を充実させたいと考える人が多いから」と分析していると言っていました。

これはサピックスのいう通りでしょう。

いまの時代、大学名よりも、中学、高校、大学で何をやったかが問われると思いますので、付属校に行って、受験勉強以外のものに打ち込むのは大いにありだと個人的に思っています。

 

サピックスは、中学入試の問題は、大学入試改革の影響はまったくないと言っていました。

先日の四谷大塚では影響があると言っていました。

どちらが正しいのでしょう?

正しい、正しくないでは言い表せないことですが、サピックスとしては「影響がない」とした方が混乱がないという王者の論理かもしれません。

 

1月校の話になりました。

  • 栄東が6462人も集めた
  • 1人2校受験が多い
  • 浦和明の星は、日曜日だったけど受験生を減らしていない
  • 渋幕、市川は難易度アップで、東邦大東邦は横ばい

 

このようなところが気になりましたが、1人2校の話は、平均の数字だけでなく、埼玉・千葉の比率や、各県の受験生の平均数くらいは教えて欲しかったです。

浦和明の星は、SSがありながら受験生を減らしていないことに注目していましたが、受験生の保護者に「SSと受験のどちらかを迷う」とよく言われているのでしょう。

保護者は「SSより受験の方が大切」という本音を言わないだけではないでしょうか。

保護者の言葉を真に受ける塾講師の悪い習性が出ていると思いました。

浦和明の星に興味があれば、迷うことなく受験を選ぶのではないでしょうか。

 

2月校の話になりました。

具体的な話がいろいろありましたが、それを書くのはよくないと思いますので、印象に残ったことだけ書いていきます。

 

サピックスの開成オープンは、開成受験者数の90%に及んでいて、開成入試そのものと言っていましたが、開成オープンを受けた人は、ほぼ全員、開成を受験しているのでしょうか?

開成を受けるかどうか迷っている人も、相性や実力を試す意味で受けていて、実際は受験はしていないという人も多いのではないのでしょうか?

このように数字を都合良く巧みに使って説得力を上げる話し方は、個人的には好きではありません。

 

受験パターンを組むときは、カテゴリーで絞りすぎない方が良いと言っていましたが、それは納得です。

住めば都といったら失礼ですが、意に反した進学先でも、通ってみたら、まさにここがぴったりだったと思うケースも多いと思います。

 

ネット出願のメリット・デメリットで、デメリットは直前まで迷うこととありましたが、確かに当初の予定と違う行動を土壇場でとってしまうとピンチになるということはよくあります。

直前に決められることはメリットですが、直前に予定変更はデメリットということです。

 

続いて算数です。

  1. 入試は「難しい典型題」「典型題がひとひねりされている」「その場で作業する問題」のいずれかだそうです。
  2. 典型題の難度が上昇しているのは「ある難関校で出題される」→「いろいろな学校で真似をする」→「塾で対策する」→「難問が典型題になる」という流れだそうです。
  3. 数の論理の問題は、センスではなく、慣れだそうです。
  4. 塾の学習が大事で、習ったことを使って解くから、習ったことができる子が合格するそうです。

 

1は、立体図形について具体的な説明があり、とても良かったですが、このブログでは割愛します。

2は、いまの典型題を数十年後に見たら簡単に感じるかもと言っていましたが、そうは思いにくいですが、そうなるかもしれません。

3と4は違うような気がします。

「うちの子は数の性質が弱いんですが、どうしたら良いでしょうか?」という問いに「数の性質は慣れで解決します」とは、私の口からは言えないです。

数の性質・場合の数・速さはセンスが必要で、立体図形・平面図形・割合は経験が必要だと思っているのですが、サピックスとは考え方が違っているようです。

 

国理社については、気になる部分だけ書いていきます。

国語は常識を知っているか中学からの警鐘的な問題があると言っていましたが、私はそれを悪問・奇問と位置づけています。

「いろはにほへと」の次を答えられる必要性がどうしてあるのかよく分かりません。

悪問・奇問にこだわる講師と、無視する講師がいますが、私は後者の立場です。

 

国語は、サピックスを信じて通わせると授業で必死に頭を使うから、開成中の入試に通用すると結んでいました。

 

理科や社会でも、私が奇問と感じる問題を次から次へと紹介していました。

いまどき、豆腐屋にタッパーやボウルを持参して買うことがないので、それを答えられる必要性がどうしてあるのかよく分かりません。

そういうことまでできなければいけないのか、できなくても良いかを言って欲しかったです。

奇問ができなくても合格点に達するから、重要分野をしっかりマスターしようという姿勢が必要だと私は思っていて、四谷大塚でもそのように話されていましたが、サピックスは違いました。

 

理科で保護者のできることはスーパーに連れて行って旬な野菜や魚などを知ることだけで、あとはサピックスにお任せくださいと言っていて、社会でも、いまの入試に対応するためにはサピックスに通って討論式の授業に参加することと言っていましたが、宗教的でゾッとしてしまいました。

サピックスに通っていても伸び悩んだり不合格になっている生徒はたくさんいる訳なので、もう少しいろいろな配慮があると良いと思いました。

サピックスなら大丈夫とか、授業に参加すれば解決という抽象的な話しに留まらずに、「サピックスを有効活用するためには特にここに気をつけてください」というようなアドバイスもあると良いと思いました。

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