徐々に視聴率が下がり、ついに第8話は5.0%になっていました。
理由は誰でも予想がつきます。
視聴者は、5年夏からの遅いスタートで、塾に行かず親の指導で、桜蔭は合格は果たせずとも偏差値70の学校に合格できたその秘密に興味があったからです。
少しはプラスになるヒントがあると期待しての視聴だったと思います。
ところが、ここまで1つも良いヒントがなかったと言ってもいいくらいでしたので、見る価値がないと判断し離れていったと思われます。
私も、毎回ブログで感想を書いているのも、良いヒントと意味のないことを仕分けして、視聴している方に効果が増すようにお手伝いをしたいとのことでした。
ところが、「これは良い」ということがほとんどないので、仕分けができませんでした。
感想を打ち切りたいくらいですが、今週を含めあと2回ですので、ここまできたら完走したいと思っています。
先週はラストでいきなり偏差値62に上がり、今週は冒頭でその理由に触れるのかと思っていましたら、
偏差値40のときも考え方が間違っていなかったからというのが理由だそうです。
「ミスが多くて偏差値40」というのがありえないと思っていますので、その理由は辞めた方が良いと思いました。
昔のTBSの根性系ドラマはもう少しきっかけをクローズアップし、努力している姿も写していたと思うのですが。
3学期は学校を休みたいと言ったときに、学校の先生は行事があるからと言いました。
学校に通うメリット・デメリットを伝えるのが良いと思うのですが、学校の先生はそういうことを考えていないのかもしれません。
客が思っていることを正直に言うと、コーヒーをかけられるというのは酷い会社です。
お払い箱になっても仕方のない行為をするなんてことは普通ならありえませんが、先週も楢崎君は自分の売り上げを譲ろうとしていたくらいなので、社会人になりきれていない、まだ学生感覚なのでしょう。
徳川さんのご令嬢も第一志望校のみの受験らしいです。
心意気は分かりますが、不合格になったときに備えるのが大人の役目のはずです。
合否の結果で、いままでのお考えがコロッと変わるご家庭を何人も見てきました。
大抵は塾でそれをしつこく言われますが、親塾や家庭教師のみだとそういうアドバイスがないために保険をつくらないのかもしれません。
余談ですが、塾でも抑え校を受けるように勧めるときに伝え方がまずいと、保護者に塾の都合で「合格率100%を目指しているため」とか「合格者数を増やしたいため」と誤解されます。
理由はいま書きました通り、考え方が変わったときに対応できるためです。
楢崎君が面接官で面接指導をしていましたが、
さすがに偏差値が高いからというのはどうかと思いますが、母親が「初めは反対だった」というのを、私学は両親の教育方針が違うのは嫌がるとしたのは解せません。
初めは反対でもいまは反対でなければいいのではないでしょうか?
学校の面接官も杓子定規的な返答はウンザリしているのではないでしょうか。
初めは反対だったけど、娘が頑張っているのを見て応援したくなったと言いそうな雰囲気でしたが、それがマイナスになるとは思えません。
楢崎君に本当に桜葉だけですか?と言われたときに、
桜井信一が「受からないときのことは考えない」「それが男の心意気」と言いましたが、そこがこのテレビドラマの不快なところです。
「受験は娘がやるもので、当人の気持ちは?」と言いたくなった人が多かったことでしょう。
桜蔭に行きたいところで、山の話を出しましたが、説得力ゼロです。
富士山は1つの山で、北岳は赤石山脈の山で、さらに3位や4位とかなり接近し、それらはすべて山脈の山だから富士山だけ目立つのだと思います。
(ちなみに私が少し山の標高について詳しいのは小4対話式算数で雑談があったからです)
川は利根川が第2位、湖は霞ヶ浦が2位、面積は岩手県が2位くらいは知っていますので、違和感がありました。
ブランド品を買う理由みたいですね。
そもそも未来永劫桜葉が1位とは限りませんし、その1位というのは東大ランキングのことなので、薄っぺらな話に聞こえました。
過去問を見ると、桜蔭でした(笑)
桜蔭以外は点数が取れるというのは、原作通りですが、いままでの体たらくからはつながりません。
どうして高得点が取れるようになったのでしょうか?
最後までこのモヤモヤが晴れることはありませんでした。
12月25日に「桜葉はやりたくない」「桜葉は難しいもん」と佳織ちゃんは言いましたが、私のいままでの経験上ではこういう受験生は考えられません。
12月あたりでは「目標を1つに頑張る」とならないのでしょうか。
そこからあっという間に1月23日に飛んでしまいましたが、この約30日間は飛ばさないで欲しかったです。
原作本にもありましたが、桜葉の合格点が予想よりも低いと伝えたら、佳織ちゃんがヤル気を出したことが、桜井信一は最大のポイントだったと思っているようですが、その作戦はどうなのでしょう。
上手く行けばいいですが、上手く行くとは限らない作戦です。
入試1週間前にヤル気を取り戻したようですが、12月下旬から1月下旬まで低いテンションで過ごしたのでしょうか。
テレビでは桜葉の「今度のテスト」と言っていましたが、普通なら、なんでまだ誰も解いていないテストの合格点が分かるのか不思議に思いそうですが。
入試の風景では、みな比較的薄着ですし、マスクをほとんどしていないし、塾講師の激励がないので、現実とは全く違います。
最後にお弁当を渡されましたが、大きなリュックの中には何が入っているのでしょう?
「分からない問題を投げ出してはいけない」というアドバイスはちょっとビックリです。
お子様の性格によってかける言葉は異なりますが、分からない問題に固執することは避けないといけません。
在校生もコートを着ていませんが、そういう規則なのでしょうか?
面接は立ったままですが、桜蔭はそういうスタイルのようですね。
ちょっとした確認程度なので、NGワードさえ言わなければ、あまり身構えなくて良いと思います。
合格発表風景は、桜蔭はあんなものではありません。
みんな掲示板の前まで突き進み、人でごった返し、けが人が出そうになるほどです。
悲鳴や歓声も凄まじいです。
受かったかどうかまでは分かりませんでした。
友達の徳川さんの令嬢のまりあちゃんは合格したみたいでした。
しかし会社の動向が気になってしまいます。
原作では佳織ちゃんは不合格で、第二志望校に進学しているようですが、テレビでは1校しか受けていないので、合格になっているのかもしれません。
受かったかどうかが気になる方も多いかもしれませんが、私は所詮フィクションのドラマですので、結果は気にならず、その過程を楽しみにしていました。
その意味では裏切られたという感想です。
来週の最終回で、いままでの過程をしっかり伝えてくれる可能性はほぼないと思います。
どのように頑張ったらそういう結果になるんだという論理的な理由に拘る人には不向きなドラマでした。
余談ですが、TBSのサイトで「3月12日土曜日午後2時からスペシャルダイジェスト放送!」とありますが、
日付と曜日のどちらかが間違っています。
テレビでもそういうミスがあるのですね。