四谷大塚の入試報告会の日に梯子して日能研も行ってきました。
間の時間は20分しかないため、泣く泣くタクシー移動です。
15分、1500円くらいです(スカイプ指導と同じ値段ですね)
オン・ザ・ロード開始0分前にギリギリ着きました。
まず全体の話です。
首都圏受験生は57000人で増加しているそうです。
理由がなかったので、私が理由を補足します(笑)
最近の日本は、「安かろう悪かろう」という考えが強くなってきていると思います。
良いものはお金を出さないとダメという考えです。
お金を出しても良いものとは限らないというところが難しいですが。
例えばスマホでも、
- 大手キャリアのスマホは高いけどサービスが良い
- 格安SIMのスマホは安いけどサービスが劣るところがある
そして、各自で選択できます。
私立中学の選択も同じようなことだと思います。
受験する、しないのどちらを選んでも間違いではありません。
格安スマホならば、ちょっとくらい機能が劣っても安いからそれが良い!ということで選ばれていますが、
公立中学は、ちょっとくらい環境が悪いけど安いからそれが良い!とはならないということでしょう。
一都三県の中学入試率は19.5%で、東京都は29%だそうです。
東京の中でも立川よりも西は中学受験熱が低いと思うので(人口も少ないですが)、
東京23区の高いところは、相当高いのでしょう。
有力校のR4結果偏差値を教えてもらえました。
ほとんど現状維持ですが、武蔵が2UP、栄光が2DOWNでした。
栄光のダウンの理由は、日能研生がしっかり対策をし、いままでよりも低い偏差値の子が受かったからだそうです。
四谷大塚の80%結果偏差値では66から変動はないので、日能研の言う通りだと思います。
算数の易化が、日能研に追い風だったのかもしれません。
日能研は、人気があった学校の理由を伝えてくれたので好印象ですが、
よくよく聴くと、ほぼすべての学校で、勉強と部活と学校行事のバランスが良いところが人気の理由と言っていました。
部活はどういう部が人気があるとか、学校行事の何が魅力的だったかまで言わなくては意味がないと思いました。
青山学院、中央大学の附属に男女とも行けるようになり、ますます付属校人気が訪れるようなことを言っていました。
全体的に、日能研の自慢話ではなく、私立中学は凄いという話が多かった気がします。
せっかくのイベントなので、もうちょっと自社を宣伝した方が良いと思うのですが。
続いて、話術があり、エンターテインメント性のある女性の独演会みたいな話になりました。
客席が暗くなってしまいましたので、メモを取ることも困難で、VUCAを連呼していたことくらいしか覚えていません。
VUCAとは、先が読めない時代という意味らしいです。
ここでも、私立中学は凄いという話が多かった気がします。
公立がいまようやくやろうとしていることを、私立中ならとっくにやっているというようなことです。
毎日新聞と各学校の対談の話も盛り込んでいました。
話術があるので、とても良い話に聞こえましたが、
数日たって、「結局なんだったんだ?」という話者を、私はあまり高く評価をしません。
一般の方ですと「素晴らしい話だったね」となっているかもしれません。
その後、日能研のお家芸のドキュメンタリー上映ですが、毎回思いますが、
撮影は入試で合格したあと限定にした方がいいのではないでしょうか?
別にスター選手ではなく、ただのお客様なので、入試前の様子を撮るのは個人的には好きではありません。
不合格になったご家庭の中には、あのカメラで集中力が途切れたなどと思う人もいるかもしれません。
いろいろなイベントでカメラが入るので、慣れきっているのかもしれませんが。
またスカラ生ならばそういうことも織り込み済みなのでしょう。
好きなお弁当は何かという質問が目立った気がします。
Nフレンズという制度はとても良いと思いました。
日能研のOB・OGが中学生として、受験生と交流するという企画です。
どの塾でも一部の講師やクラスではそのようなことは行われていると思いますが、日能研のように一大イベントのように行っていないと思います。
他の大手塾でも取り入れるところがあるかもしれません。
その後は4教科の各講師と司会者の5人の座談会です。
算数は、昨年くらいから長文が増えたと言われていますが、日能研では設問も増えたと言っていました。
その理由はステップアップを細かくして、流れに乗りやすく、解きやすくなっているそうです。
これは、初めて見るような問題で、誘導しないと解けないだろうからというのが理由です。
つまり長文が増えたとか、設問が増えたことに目を向けるのではなく、新傾向の問題が増えたことに目を向けるべきだと思います。
長文が増えたと聞くと、国語力がないからどうしよう?と焦る方もいると思いますが、それは違います。
読解力ではなく思考力の有無が重要です。
本質が重要と言っていましたが、簡単に言うと、新しいものを考える力です。
新しいものを考える力をつけるためには、理由にこだわることが大切です。
JGの時計算を新傾向問題といったのは拙いです。
超までつけてもいいくらいの典型題です。
JGを受ける子で、機械的に5.5で割る子はいないと思います。
日能研生がよく「振り返り」という言葉を使いますが、その意味が分かりました。
振り返り…問題に取り組んでいたときを思い出し、どうして間違えたか、次はどうするかをメモする
解き直し…文字通り改めて解き直すこと
この教えはとても良いと思います。
「振り返り」は思考力や理解力を高めます。
「解き直し」よりも重点的にやるべきです。
日能研生以外も「振り返り」をやると良いと思います。
しかし、肝心の日能研生も「振り返り」と「解き直し」の区別がついていない場合があるそうです。
他の教科はあまり記憶に残っていませんので、簡単に。
国語は異なるを読み取ることが重要で、これは例年通りとのことです。
動物の心情を読み取るようなことも言っていたような。
理科は問題から学べることが多いとのことですが、これはおそらく全教科に言えます。
だから、早めに過去問に入れると良いと思っています。
書き込む、書き出す、書き換えるが大切と言っていましたが、その例があまりピンときませんでした。
書き込むは月を挙げていましたが、それはあまりにも簡単で参考になりませんが、上手く書き込むことは有効です。
しかし余計なことを書き込むと分かりにくくなるので、なかなか難しいです。
書き換えるは、地学のボーリングや物理の回路図だったらピンときますが、図が小さい場合は大きな見やすい図にする、必要な部分だけ描くと言っていました。
しかし、まさにそれは算数の立体図形です。
書き出すというのは、表やグラフに書き入れる意味で話していましたが、
私は「整えて書き並べる」が重要だと思っています。
社会は、言っていたことはいくつか覚えていますが、具体的な対策法は覚えていませんので割愛です。
ラストは再び映像で、8分遅れての終了です。
延長が映像ではあまり好ましくないと思いました。
合格の感動をじっくり見たい方にはいいかもしれません。