前職では、私が辞めるころは算数と社会の学年平均偏差値が高く、国語と理科が低い状況でした。
これは塾生の資質ではありません。
講師の資質です。
とある大手塾で働いていたころは、全教科同じくらいの偏差値で驚いたことがあります。
「同僚に、これって普通?」と聞いたら、「普通」という普通の回答が返ってきました。
国語と理科が低いのは科目の特性でもなんでもなかったわけです。
前職でもそれは分かっていて、
算数や社会も講師によっては偏差値を下げ、国語や理科も講師によっては偏差値を上げていました。
そういう講師が少なかっただけのことです。
前置きが長くなりましたが、私も理科を教えていました。
性に合わず、ストレスをためていましたが、クラスの平均偏差値は算数には及ばずともそれなりに肉薄していた記憶があります。
(美化されているかもしれませんが)
理科に対する知識は大したことがないので、興味を惹く授業ではありませんでした。
どこで点数を取らせたかというと、計算問題です。
物理、化学、地学(天体や飽和水蒸気)の計算問題でアドバンテージをつくったと思います。
私の物理、化学の解き方は、理科の講師とはかなり異なるようです。
極論すると、算数は、解き方を教える科目なので、解きやすくなるような解法を研究してそれを授業で伝えます。
それに対して、理科は理解させる科目なので、どうしてそうなるのかを研究してそれを授業で伝えます。
そうすると、理科の計算問題が解けない生徒さんが出てしまいます。
当然のことです。
解き方を伝えることが二の次になっているのですから。
解き方を伝えているつもりでも、研究不足で洗練されていなければ、生徒さんは解けるようになりません。
高校生で、数学は得意で物理は苦手と言う人がいたら、100%講師の責任です。
不思議なのは、算数・理科を兼任する講師が、理科になると解き方にこだわらず理解させようとしてしまいます。
算数のときは解き方をしっかり説明しているのに、理科ではその姿勢が失われています。
算数の解き方に、自己流の拘りのないタイプは、理科を教えると理科の本流通りの指導になるのかもしれません。
私の場合は、算数も理科も解き方重視です。
解き方を磨かないと得点が取れないからです。
解き方の拘りは人一倍強いタイプです。
他の理科講師とは異なるので、理科の授業を受けられた生徒さんは違和感があったかもしれませんが、
「点数を取れればこっちのもの」という姿勢を通しました。
ときどきスカイプ指導で、理科の質問のリクエストがあります。
生徒さんの解いた跡を見ると、「これじゃ解けないな…」と思ってしまうことが多いです。
解き方、書き方が未熟だから質問をしなければならない状況に陥っているのです。
算数の食塩水や売買損益算はきれいに解いていくと理解が深まりますが、
理科でも同じことです。
きれいに解かないから理解が深まらずに、信じられない捉え方をしがちです。
もしかして、理科の解き方をしっかり教わっていないから解けずに、偏差値が低く困っている人はかなりいるのでは?
と考えました。
私が塾で理科を教えているときは、
化学は全員マスターしよう→地学は全員マスターしよう→物理or生物のどちらかを強くなろう
という3段階作戦でいきました。
ところが、化学の解き方が悪く苦戦すると、物理も期待できないので、地学と生物で戦うことになり、後手後手に回ります。
正しく理に適った解き方をすることで、
化学がマスターでき、物理の期待値が上がれば理科で困ることはありません。
そこで、スカイプ指導で、理科の計算問題の解き方を教えることを始めることにしました。
算数とは異なり、質問に答えるだけです。
問題は、物理と化学の計算問題限定です。
「基礎が分かっているから応用をやってみたら解けません」という生徒さんの質問は、できるだけ避けたいと考えています。
「良い解き方を身につけていなくて、基本的な問題もポロポロ間違える」という生徒さんを大歓迎します。
イメージとしては、サピ偏差値50以下、四谷偏差値55以下のお子様です。
あくまでもイメージですので、厳密ではありません。
あまり長い時間教えると双方ともに飽きてしまうので、30分以内に伝えきりたいと考えています。
そうすると、費用はMAX3000円です。
その問題を解くときの書き方に拘った指導です。
理科の講師とは、着眼点、思想が違いますので、教え方は独特だと思います。
現在順調のお子様を教えるつもりはありません。
解き方で困っているお子様を助けたいです。
特に、算数はそれなりに良いけど、理科は良くないという場合は、良い解き方を教わっていない可能性が高いです。
少しの指導で目を見張る活躍を見せるかもしれません。
ご検討の程よろしくお願いいたします。