ブログの系統
いきなり本題からはずれますが、まずブログについて書きます。
塾講師のブログは、
ほのぼの系、お笑い系、共感系、業界暴露系、問題提起系、アドバイス系、提案系などがあります。
複数が絡み合った味わい深いブログもあることでしょう。
保護者様は好みの系統のブログを読んでいることだと思われますが、
書き手は何を思って書いているのでしょう。
ほのぼのさせたい?
笑わせたい?
共感を生みたい?
これらは、何を目的で書いているか分かりません。
予習をしたり、教材研究をする時間を差し置いてブログを書いているかと思いますが、
その代償がこれでは、よく分かりません。
暴露系は語るにも及びません。
問題提起は、それであなたの意見は?ないんですか?
となってしまうので、なんか体中がむず痒くなってしまいます。
結局のところは、ブログは大して意味が無いけど、好感度を上げて、何かしらの目的を達することを目指しているのでしょう。
提案系のブログを目指しています
アドバイスは、これしか駄目という命令調になっているものがかなりあります。
算数教材塾・探求はブログで集客とはあまり考えていません。
最終的な目的はもちろん集客なのですが、とにかく提案です。
アドバイス(命令)にならないように気をつけています。
書いている方も読んでいる方も貴重な時間を割いてブログを読んでいるわけですので、
できるだけ書き手が提案をして、読み手がそれを受け止めて、活用できる提案を実行していくという流れを作りたいと考えています。
例えば、復習主義の塾で上手くいかなければ、予習を考えても良いと思います。
(逆に予習主義の塾で予習しないのは成り立ちませんが)
宿題をやっているのに上手くいかなければ、勉強法を変えても良いと思います。
最終的に判断するのは、保護者様とお子様ですが、
ベストの選択ができるような選択肢がたくさんあった方が良いと思います。
このブログは選択肢が増えるために書いていると言っても過言ではありません。
進路指導のパターン
では本題です。
6年生はもう受験校はほぼ決まったと思います。
どのような決め方をされているのか気になります。
いままでの経験上、最初の保護者様のプランに対して、アドバイスの必要性ゼロというのはかなり低い確率でした。
必要性があるときは、変更を促すわけですが、
- 強く変更を要求する
- 他の対案も出し選んでもらう
- 変更を要求するけど、自己責任ということにして容認
- まったく指導無し
だいたいこれくらいのパターンかと思います。
信長と秀吉と家康のホトトギスのような話ですね。
1は未熟の講師にありがちで、トラブルに発展する可能性大です(ベテラン講師でもかなりいますが)
そもそも最終責任を負わない塾講師が1をやってはダメだと思います。
私は2です。あとで実例を出します。
3は授業料いただいていてそれはないでしょ?と思います。
午後受験を勧めるパターンは3です。
4は塾の方針ではあるかもしれません。
1のようなトラブルは起こしたくないからといって、それではあんまりです。
講師も育たないことでしょう。
受験パターンを選んでもらう
では、2の実例です。
S:憧れ校、A:志望校、B:準志望校、C:視野に入っていない学校
とします。
進路面談ではSをあきらかにしない保護者が多いです。
Aだけでも挑戦なのに、Sなんて言ったらおこがましいと思われてしまう
という意識からだと思います。
未熟な塾講師はSの存在を意識しません。
言葉を額面通りに受け止めます。
それについては、保護者様にSを言って欲しいとか言わなくて良いとかはどちらでも良いと思っています。
塾講師で悟っていればそれで良いと思います。
また、他の講師と同様に私もCを勧めますが、言葉を選びます。
Sを勧める場合もあります。
前職の上司は、勝手に学校名を出すなと力説していましたが、
できる子に「開成とか麻布は考えていないんですか?」と伺うのはどうしてダメなんでしょう?
それを聞いてからもう10年くらいたちますが、未だに分かりません。
自分が納得できないので、上司の意見は個人的感想ということにしていました。
面談実況
先日スカイプ指導のご家庭への進路相談で、「1日A、2日SかB、3日B」と考えられていました。
私は、
「1日A、2日S、3日C」か、「1日A、2日B、3日B」を選ぶべきと言いました。
3日のCがあまり気に入らないのであれば、「1日A、2日B、3日B」が良いと思う
1日、2日の結果が良ければ、3日はBではなくて他のSを受けられる
力が付いたら、「1日A、2日S、3日B」も可能になるけど、
受験は何が起こるか分からないので、あとで悔やむ恐れがあるから、お勧めはしない
あたりのことを伝えました。
私の話すのはそこまでです。(本当はもう少し詳しく伝えていますが)
それを踏まえて、基本方針を固めていただき、後悔のない受験パターンを決定して欲しいです。
よく、「講師にここを受けたらダメと言われた」とか、「ここを受けるようにと言われた」という不満を聞きますが、
理解できません。
上記の提案で不満を持たないと思います。
もっと、学力と志望校がかけ離れている場合もあります。
トラブルが起こるのは主にそういう場合ですが、そのときも話し方次第です。
「公立に行ってもいいけど、どこか1つ合格しないと何も残らない」
と言う講師がよくいますが、なんで決めつけるの?と呆れてしまいます。
公立に行っても良いかどうか?
公立でも良いと思っていたけど、瀬戸際になって、やはり私立に行きたくなるというケースもあった
全滅して、淋しそうに1つは受かりたかったとお子様がポツリと言ったケースもあった
そのような過去の事例や確率を出して、その上で選んでもらえばいいと思います。
保護者様も、志望校判定やお子様の成績などで動揺して、冷静な判断ができない場合もあります。
過去の事例を伝えると、「たしかにうちの子にも当てはまりますね」と言われることが多かったです。
事例と予測確率を伝えることが講師の役割で、決定するのはご家庭です。
その役割を混同してしまうとおかしなことになってしまいます。
私の場合は理系なので、各受験校の合格率を伝えて
S、A、B、Cのどこに進学するか、確率を伝えていました。
Sは10%未満、Aは70%くらい、Bは25%くらい、Cは1%未満というようにです。
そのような面談の数日後に、受験パターンを少し変更したので、これなら確率はどうですか?
というようなご相談があったこともあります。
塾講師の経験とセンスというエキスを注入された受験パターンを組んだら、
あとは、最高の結果となるようにお子様にがんばって欲しいと思います。