教材で生徒は変わる

私が子供のころは、自分に合う学習法を常に探していました。

学校から出される宿題は、自分に合わないと思うものはあまりやらなかったと思います。

私が塾講師を始めたのは1990年代で、サピックスで働いていましたが、学生時代と同様に、どういう指導スタイルで行ったら生徒の成績が上がるかを考え、実行しては修正したり変更したりをくり返していました。

サピックスの教材が悪いというわけではないのですが、もっと良い教材や学習システムを提供すれば、もっと成績は上がると考え、いろいろな教材をつくり、課題の出し方を工夫しました。

その気持ちは衰えるどころか、ますます強くなり、教材やテストを自分でつくって良いという川崎の塾に転職しました。

ところが、転職したらビックリで、サピックスの学習システムとくらべて、劣っているというか、システムというものがなく、各々の講師が新演習に沿って授業をし、それぞれ自分のクラス専用のテストをつくり、解かせて、採点するというものでした。

組織で仕事をしていないので役割分担がなく、みんな似たような仕事になり、生産性が低く、進化とか発展とか成長という雰囲気がありませんでした。

すぐにサピックス以上の学習システムに変更し、組織的に動かしたいと思いましたが、新入社員にそんな権限はなく、2年間は、自分の担当クラス(4クラス中3番目のクラス)の教材と学習システムを試行錯誤してつくりました。

やり残したこともかなりありましたが、なんとか3番目のクラスでは前例のなかった「早稲田」「芝」「市川」「大妻」に進学者を出し、例年1~2人受かれば良いという学校群に10人以上(約30人のクラス)の進学者を出すことができました。

そこからいよいよ、担当クラスだけでなく、塾のカリキュラムやオリジナルテキストをつくることを許されましたが、いきなり劇的に変えると問題が生じるので、新演習はすぐに止めましたが、カリキュラムやテキストは何年もかけてじわじわ変えていきました。

オリジナルテキスト初年度に、塾の算数のトップ講師に「古川君(私です)のテキストは、最初は『こんなの使えるか!』と思ったけど、使ったら最高に良くて、生徒も凄く伸びたよ」と、重鎮らしい言葉で、最終的には褒められ認められました。

塾生の偏差値を上げたいの一心で、カリキュラムやテキストだけでなく、テストの方針や狙い、課題の出し方、講座内容など改良を重ねました。

変えていく中で失敗もありましたが、成功は継続し、失敗は改善するというスタンスで、効果的なもの、やってはいけないものはどういうものか、つかめたつもりです。

川崎の塾で、教材やカリキュラムや学習内容が、生徒の成績を大きく左右することを経験しました

余談ですが、塾の算数の状況はとても良くなり、他の教科を圧倒していましたが、文系講師もそれに触発されたのか、偏差値を上げ、各教科のバランスが良くなり、上から下までよく受かる塾になりました。

「率」ではサピックスの次点というところまで行きました。

成績と学力は違う

2012年1月に川崎の塾を退職し、フリーランスとして、1人で教材をつくって販売するというスタイルにしました。

普通のテキストをつくっても、私が直に教えるわけではないので、自学自習で取り組める教材にしました。

採用したのは対話式の教材で、対話式算数と名付けました。

飽きずに楽しく教養のある会話にしたいと考え、キャラクターに個性を与え、奥深い内容を目指し算数論の話を多く取り入れました。

例えば、つるかめ算は「表で規則性で解く方法(計算式のみでも解けます)」と「面積図で解く方法」と「消去算(方程式)で解く方法」がありますが、「範囲を考える問題は面積図の方が分かりやすいから面積図で解きました」というような理由をつけて解法を選ぶ力を算数論と呼んでいます

オンライン指導をやっていますが、指導開始前に、対話式算数を取り組んできた子は、他の教材を取り組んできた子よりも、算数論があり、解くときの書き方も良いため、典型題が解けるだけではなく、応用問題や、捻りのある問題にも対応でき、学力が高いと感じることが多かったです。

塾講師を20年やってきましたが、生徒全員に、できるだけたくさんの解き方を身につけてもらい、算数の素質のある子は応用問題にも通用するというスタンスで、それは先天的なものだと思っていました。

対話式算数を取り組むと応用問題に強くなるのは意外でした。

自学自習で勉強しやすい教材をつくりたいという想いで作成しましたが、学力を高めることはあまり意識しませんでした(応用問題に強いかどうかは先天的なものだと思っていましたので)。

対話式で、算数論が読みやすい教材だと、学力が高まり、応用問題に強くなるのかと、情報のアップデートができました。

ここで「地頭が良い」「素質がある」「頭が良い」「賢い」「学力が高い」「思考力がある」「優秀」「センスが良い」「理解が早い」というような定義が難しい言葉について、少し触れておきます。

この中には、先天的なイメージのあるものや、後天的なイメージのあるものもありますし、重なっていたり区別できないものもあります。

シンプルに「受験勉強で大切なものは学力」と捉えた方が良いと思います。

筑駒・開成・聖光・桜蔭・渋幕などに首席で合格したいなどの目標があれば、先天的なものも気になりますが、そうでなければ「学力」のみを気にすれば良いと思います。

「学力」は、上記の通り、算数論を読むことと、対話式算数でフル活用している表を利用した解き方で、高くなります。

学力と成績の違いにも触れておきます。

「Aを知っていればBも分かるでしょ?」という問いに、Bを求められる人は学力が高い人で、Bを求められず、Bも覚える人は学力が低い人です。

Bができていれば成績は良いとなりますが、「Bを覚えないで求めた人」と「Bを覚えた人」で学力の高低が決まります。

つまり、成績も良く学力も高い人もいれば、成績は良いけど学力は低い人もいます。

AやBは算数では話が高度で難しくなるので、理科で考えてみます。

A:地球は太陽のまわりを反時計回り(北極の上から見て)に1年で1周し、太陽などの恒星は動きません。
B:星(太陽以外の恒星)を毎日観察すると、毎日1度ずつ西にずれ、4分ずつ早くなります。

図を描いたり、1年で360度だから1日に約1度まわると考えると、Bを知らなくてもBが分かります。

Bが出てくるごとにBを覚えていけば成績は上がりますが、それでは限界があります。

Bを求める力をつけて学習を進めていくことが大切です。

新小5(小4)の2月の時点で偏差値65を取る!

中学受験勉強をする多くのご家庭は、行けるものなら難関校に進学したいと考えていると思います。

それだけでなく、「中学受験勉強を通じて、将来に繋がる思考力をつけたい」と考えられている方も、私の知っている範囲ではとても多いです。

そのためには、4年生(あるいはそれ以前)から通塾を始めて、3年間、塾に通って、塾でも家でもしっかり勉強して欲しいと願っていると思います。

しかし、通塾すると、テストや宿題があり、なぜか正解を出すことが正義となり、解く過程を軽視して書き方が雑になりやすく、また、理解することを重視せずに覚える質の低い勉強になるリスクがあります。

そのリスクは学力や思考力が上がりにくい体質をつくってしまうので、無視できない存在だと思います。

塾に通って学習するとメリットもありますので、塾は不要と言いたいわけではありませんが、4年生の間はリスクの方がリターンを上回っているような気がします。

もちろん、上記のリスクを意識して最小限にとどめられれば良いのですが、3~4年生は、リスクのない家庭学習で学力を高め、新小5の2月から通塾を開始するスタイルをベストプランとしてご提案いたします。

簡単にストレートに言いますと、4年生の間は家でじっくり勉強をした方が学力が高まりやすいです。

3~4年生の間に通塾しても、成績上位者には大きな負担になりませんので、このあとご提案する学習を取り入れることで、学力を高めることはできます。

サピックスで働いているときに、小学3~4年生の最上位クラスのみを担当する算数講師がいまして「僕は、生徒をしっかり躾けて、5年生の先生(社長など役員)に納品する役割です」と堂々と言って(もちろん内輪話で)格好良かったですが、私も同じような言葉で表すと、「しっかり学力を高めて、塾に送り届けます」と考えています。

私の場合は、4年生のときと同じスタイルで進めて行きたいというご希望であれば、5年生の間も、6年生の間も、しっかりフォローいたします。

事実として、対話式算数だけで、塾に行かず家庭教師もつけずに、6年生後期にサピックス偏差値70を取ったという声も何件かいただいており、私は、中学受験の勉強において、塾に行かなくても最難関の学校に合格できると思っています。

しかし、塾に行かず最難関の学校に合格を目指すとしたら、保護者が子供の状況に合わせて戦略をしっかり立てることが条件となります。

そういったことを考慮すると、やはり難関校を目指すなら、新小5の2月~新小6の2月のいずれかの時期から通塾開始が無難です。

難関校を目指して、しっかり学力を上げたら偏差値は65くらいになりますので、第一目標は新小5の2月の時点で、総合テストで偏差値65を目指します(※偏差値は四谷大塚)。

あくまでも、偏差値65は付録で、学力を高めることが目標です。

学力を上げたら偏差値もついてくるという考え方です。

偏差値を目標にして、学力を上げずに、解ける問題を増やすスタイルになってしまうと、通塾して正解を出すことが正義という勉強と同じになってしまい、やがて失速する可能性が高く、意味がありません。

「いまから提案する内容で誰でも偏差値65を取れる」とまでは書けませんが、普通に通塾するよりも、成績は偏差値10くらい上がり、学力も高められるご提案になります。

偏差値55くらいの子は、偏差値65くらいになるという意味です。

誤解されやすいことですが、偏差値65の子に向けたご提案ではなくて、偏差値55の子が65になるご提案です。

もちろん、偏差値65の子が取り組みましたら、さらに高い偏差値となります。

偏差値10上がる根拠も書きます。

冒頭での川崎の塾の初年度の4クラス中3番目のクラスを担当したとき、例年、その位置のクラスの上位半分の算数の平均偏差値(30人いたら7位の人)は46~47です。

私が担当したときは50台後半が多く、7位の人で56~57でした。

なぜ上位者で比べたかと申しますと、システムに乗ってしっかり取り組めた人の比較をしたかったからです。

偏差値55から65と、偏差値46から56では、同じ10アップでもかなり異なりますが、そもそも学習システムがいまお勧めしているものと全く異なっていますので、あくまでも、やり方によって生徒の成績は大きな差が出るという主張として書きました。

初年度の古いデータを引っ張り出したくなかったですが、それ以降、生徒数が増えてクラス数が増えたり、男女別クラス採用などしてしまったので、比較データが取れませんでした。

小学3年生の学習

小学3年生は「小3鍛える算数【書き出し】」から始める!

ここから、簡潔ではありますが、3~4年生の学習内容を書いていきます。

通塾開始は新小5の2月で、家庭での受験勉強は、3年生の4~9月くらいの時期からスタートするとちょうど良いと思います。

3年生は「計算」と「書き出し」が2大重要分野だと思っています。

「計算」は百ます計算で「50以下」×「50以下」を暗算で素早くできることを目指すことを推奨します。

「書き出し」は場合の数の問題の中で、書き出して答を出す問題です。

書き出すこと(作業)は効能はとても多く、3年生の最重要学習と考えて欲しいです。

小学4年生の学習

小学4年生は「小4対話式算数」

小4対話式算数は当教材のメイン教材です。

大手塾の小4テキストに該当します。

この教材をしっかり使っていくことが、偏差値65計画の最大のポイントとなります。

スタンダードな使用例は、全48話で、1週間に1話ずつ進め、1年間で学習します。

「本編」「練習問題」「練習問題の解説」からできていて、「本編」は対話式で各単元を導入から説明し、「練習問題」は毎話15問あり、「練習問題の解説」は真似して欲しい書き方に仕立てています。

「なぜ、この解法を選んだか算数論があること」と「良い書き方で解くこと」の2点ができていると学力が高まる可能性大ですが、対話式算数はその2点が身につきます。

  1. 「本編」を3回くらい反復して、音読すると、算数論を身につきます。
  2. 解けない問題は練習問題の解説を参考にすると、良い書き方で解くことができます。

2は目新しい学習ではありませんが、テストや宿題に追われていない状況で、真似をしやすいつくりになっている解説を見れば、無意識に良い書き方で解くようになります。

通塾している方は、小4対話式算数の本編だけでも、しっかり読んで欲しいと思っておりますので、小4対話式算数の本編のみの販売も行っております。

その他の小学4年生用教材

中学入試は難関校になるほど、数系の分野で差がつきます

「速さ」「立体図形」「図形の移動」も難度は高いですが、差がつく分野といえば、数系です。

数系とは「数の性質」「規則性」「場合の数」「推理」の総称です。

新小5の2月の時点での偏差値65も目標ですが、難関校に合格することが目的ですので、数系にはとても力を入れています。

メイン教材の対話式算数以外に10点以上の数系の教材を用意していますが、そのうち、4年生向けの教材を3点紹介いたします。

リンク式算数

難関中学合格には、応用力が必要ですが、応用力は、問題文を読んで「解き方の戦略を考える習慣をつける」「良い戦略を立て、適した戦術で解く力をつける」ことの2点がポイントです。

良い戦略を立てられるかどうかが、偏差値65の子と60の子の違いと言っても良いと思います。

リンク式算数は戦略を立てる習慣、上手い戦略を立てるスキルアップに特化した教材です。

そのメソッドは、ヒント小出しで繋げていくリンク式の解説です。

良問120問とヒント小出しの解説で応用力を高めましょう。

小4特化【場合の数・書き出し】

3年生は「書き出し」が重要と書きましたが、4年生も「書き出し」が重要です。

小4長期【場合の数】

200問用意しました。

短期で集中的に取り組んでも良いですし、長期で計画的に取り組んでも良いです。

小4対話式算数で立ち位置はわかる

中学受験で、難関中学に行けそうならば受験し、行けなさそうならば受験しないと考えるご家庭もあります。

ご家庭の考え方なので、正解も不正解もありません。

そのため、難関中学に行けるかどうかの見込みを知りたいというニーズはあります。

それを塾の復習テストで測ろうとすると、正しく判断できない可能性があります。

「成績」と「学力」は必ずしも一致しているわけではありませんので、学力を高めていない学習で良い成績を取れても難関中学合格は難しいです。

小4対話式算数をご利用の場合、「本編をしっかり読んでいる」「練習問題でCまで挑戦している(ブログに難易度をA~Dで掲載)」「練習問題で70%(15問中10問)以上正解になる」の3点ができていましたら、新小5の2月の時点で、学力も伴って偏差値65を取れ、難関中学合格の可能性が高くなります。

先取り学習と小学5年生以降の学習

特に学力の高い子は、4年生でも5年生の学習内容に取り組めます。

対話式算数小4対話式算数だけでなく、小5対話式算数(第49話~第102話の全54話)も用意しておりますので、先取り学習も可能です。

小4長期【場合の数】を紹介いたしましたが、その先の小5長期【場合の数】も用意しております。

地に足をつけた先取り学習ができれば、確実に高い偏差値が取れます。

また、4年生の間に小4対話式算数を学習し、この学習スタイルを継続したいという方には、5年生の間は小5対話式算数での学習をお勧めいたします。

小5対話式算数は、4回目から12回目(第52話~第60話)まで「比と割合」が続きますので、それを学習してから対話式算数を卒業し、通塾開始という作戦は大いにありだと思います。

対話式算数で学習するメリット

対話式算数の学習は、毎日、プロ家庭教師に教わる環境と同じです

集団塾と家庭教師の違いはお分かりでしょうか?

集団塾は自分の知っていることでも聞かないといけないために、時間の効率が悪いです。

また、自分は知らなくても、まわりの子が知っているような内容は飛ばされるので、消化不良もおきます。

気の利いた家庭教師は、生徒が知っているかどうかをさっと察知し、必要最小限の説明にするので、時間の効率が良いです。

ちまたに溢れかえる動画授業は集団塾と同じです。

自分の知っていることを飛ばしてくれないので、時間の効率が悪いです。

対話式算数は書物なので、知っているところは自然と読み飛ばし、対話式のスタイルなので、家庭教師とマンツーマンで授業を受けている感覚になります。

対話式で算数論が生徒目線で溢れんばかりに書かれていることも、家庭教師に教わっている感覚になる要素の1つです。

プロ家庭教師に教わるのが最も学力が上がるとお考えの方は、対話式算数で学習することが1番だと思います。

読んで力をつける子に対応

算数は、解いて力をつける子と、読んで力をつける子に分かれます

力というのは学力のことです。

頻出問題の解き方を覚えれば、成績は上がりますが、それだけでは学力は上がりません。

私は進学塾で、講師として20年間働きましたが、その当時は、力がつくようにたくさん解いてもらおうという考えで、読んで力をつけるという考えはなかったです。

しかし、対話式算数の利用者から「うちの子は、読んで力をつけるタイプでした」という声を何件もいただき、解いて力をつけるタイプと読んで力をつけるタイプに分類できることに気がつきました(もちろん0か100ではありません)。

受験業界の算数は、解いて力をつける子が有利になりやすいシステムになっています。

解いて力をつけるタイプの勉強法は単純で、一心不乱に問題を解きまくれば良いです。

適正難易度の問題で、見やすく分かりやすく相性の良い解説の教材を使っていれば、学力が上がります。

それに対して、読んで力をつけるタイプは厳しいです。

進学塾に通っても、読んで力をつけるシステムになっていないからです。

合わない学習スタイルで進めていくと、解き方を覚えるだけの勉強になりがちで、解き方の仕組みが分かっていないので忘れやすく、忘れないように何回も反復して問題を解き、それでもしばらくすると忘れてしまうという連鎖が起きます。

何回も反復して問題を解くのではなく、解く量を減らし、その分、読む作業を学習メニューに加えることで大きく改善します

対話式算数での学習は、読んで力をつける子に合いますし、練習問題やオプション教材もありますので、解いて力をつける子にも合います。

タイプを選ばず、誰でも学力を高められます。

学問は高度になるほど、書物を読んで身につけます。

中学受験の算数も高度な内容ですので、書物で身につけるスタイルは、理に適った方法と言えます。

受験算数は「表」のフル活用が肝

受験算数は解き方の仕組みを理解することが大切です。

そのためには、解いて力をつけるタイプでなければ、算数論の多い書物を読むことが欠かせませんが、自力で「模式化」することもポイントだと考えています。

模式化とは、受験算数で言えば、問題文の条件から「線分図をかく」「面積図をかく」「表を書く」「図(イメージできる絵も含む)をかく」「グラフをかく」ことです。

この中で汎用性が高く、多くの単元で有効なものが「表を書く」ことです。

表の利点は主に次の4点があります。

  • 全体像がつかみやすい
  • いま何が分かっていて、このあと何を求める必要があるか明確になる
  • 数字や式を見くらべやすく、正しくイメージできる
  • 条件を表に書き入れることで条件が多くても対処しやすくなる

つまり、頭の中で考えられないときに書くと、書いてから考えやすくなります。

難しい問題は頭の中で考えにくいので、表が有効ということになります。

対話式算数では「仕組みを理解しやすくするため」「できるだけ同じような解き方で解きたいため」、そして上記4点により、「初めて見る問題に強くなるため」「難しい問題に強くなるため」に、表を積極的に利用しています。

オンライン指導での経験上、表を書かないで解いていた生徒さんが、表を書くようになって、いきなりいろいろな問題が解けるようになり、偏差値が上がったケースを多数見てきました。

対話式算数で勉強している生徒さんたちの解き方を拝見いたしますと、表を書くスタイルになっています。

本編の算数論と真似をして欲しい練習問題の解説の影響だと思います。

表を書くことで、仕組みを理解していて、難しい問題も解けますので、学力も高い子が多いです。

小4対話式算数の学習が厳しい人へ

小4対話式算数は新小5の2月の時点で偏差値65を目指す教材ですので、少々ハードです(扱う問題などでかなり調整ができますが)。

ちょっと難しいという場合は、学習する時期を遅らせるとやりやすくなります。

4年生夏休みからとか、新5年生からというようにです。

ここまで全く触れてきませんでしたが、3~4年生の時期は、特に早生まれの子には厳しいです。

無理してみんなとペースを合わせて、理解せずに覚える質の低い勉強になることを避け、自分にとって最も良いペースで学習することが、6年生後半での逆転に繋がります。

小4対話式算数の学習を遅らせる場合は、その前に対話式算数・基礎編を学習することをお勧めします。

対話式算数・基礎編は、小4対話式算数と同じような学習単元をできるだけ作業で解き、イメージすることを重視した教材です。

受験算数は、難しいので、解き方を覚えて解くという姿勢になりがちですが、そうでない質の高い学習の下地ができます。

新4年生から小4対話式算数を使う予定の人は、3年生の夏頃から対話式算数・基礎編を使用しても効果的だと思います。

対話式算数のお客様の声

メール編

A様

新小4になった2月から、 四谷大塚の通信教育・進学くらぶに入りました。小3の途中から小4対話式算数で自宅学習をしていたおかげで、予習シリーズ4年・算数の理解度はいまのところよく、というより、私がみても簡単だな、と思うことが多く、対話式算数の難易度の高さと同時に、解説のくわしさ、わかりやすさをあらためて実感しております。過去2回の週テスト(Cコース)も自宅受験とはいえ、素点で95点、82点とまずまずの結果でした。  

B様

対話式算数を使用して勉強を進め、塾の公開試験では、偏差値が70を超える時も出てきております。算数の勉強は、塾以外では、対話式算数で先取を進めながら、対話式算数で取り組んだ単元を、自由自在という市販教材の発展問題(色々な中学の過去問)に取り組むというスタイルで進めていましたので、算数力が伸びたのは、対話式算数による所がとても大きいと思っております。感謝しております。 特殊算や割合などもスムーズに理解し、算数の勉強は順調に進んでおります。 唯一、約数倍数の文章題を難しいと本人は感じたようで、1回問題に取り組んだ後は、数か月ねかした状態でしたが、先月塾で同じ単元が出てきた時に、先生の教材に再び取り組みましたら、塾の4年生の教材よりも先生の教材の方がはるかに難易度は高いですが、以前は難しいと感じた約数倍数の問題をスラスラ解けるようになっており、本人も驚き、喜んでいました。ですので、以前、「小4長期【場合の数】」を取り組みましたが、その時は、問題は解けるものの、間違いも多く、また、難しいと感じた問題も多数ありましたが、数か月たっていますので、再度取り組んでみようと思った次第です。小5の先取もかなり進んでいますので、この夏はこれ以上進まず、場合の数、図形に焦点を置いて勉強を進めようかと思案しているところです。 息子は図形の問題が好きで、特に角度を求める問題が楽しいようですので、小5長期【図形】に進もうかと思いましたが、送っていた問題をみて、この夏に取り組む事を検討したいと思っております。  

C様

対話式算数は、自分で最後まで解き切る楽しさを教えていただいたように思います。受験が終わって、あ〜楽しかった!とパズルが終わった感想でした。もちろん、対話式は難関校の下地としては十分すぎるほどでした。どの塾の筑駒模試、筑駒コース入室テストを受けても算数はまったく問題はありませんでした。 次男は、親から見ても、論理思考型ではなく、イマジネーション型なので対話式算数でのんびり進めていこうと思っています。

D様

ちょうど4年前の2月頃、息子が2年生の時に小3鍛える算数を購入させていただいてからまる4年、小4~5年の対話式算数(以降:タイサン)とグランプリ算数・長期図形で大変お世話になりました。 お陰様で対話式算数おすすめの5年からの入塾で、灘・麻布・筑駒はじめとして受験校全勝という結果となりました。 今となって振り返ると、もともと読書好きで、タイサンも苦にならず読み込めたこと(一度ならずなにかある度にiPadに入れた教材を読んでいました)、 小3鍛えるで手を使うことが出来たこと、 半年程度の先取りで余裕を持てたことが大きいかと思います。 小5夏にはタイサン5年を一通り終わらせ、グランプリ算数などオプション教材と並行して、プラスワン的な纏め教材に取り組み、5年の12月から徐々に海城等の過去問に挑戦出来るようになりました。 算数で苦労したことはほぼなく(最後の灘等の最難関はさすがに苦しみましたが、カリキュラムで詰まることはなかった)、算数でリード出来たことは他の科目に取り組む上でも大変有効だったと思います。 算数の偏差値は凡ミスはありつつも6年サピックス合判で65-70程度でした。 圧倒的にB問題の方が得意だったのはグランプリ算数のおかげだと思っています。 最近は映像授業が流行りですが、自分のペースで読める文書ベースがやはりしっかり身につけるためには必要かと思います。

LINE編

E様(黒文字)

今月の6年春期講習から四谷準拠小規模塾に通うことにしました。下記について悩んでいます。

  • 春期講習開始迄の学習優先順位塾カリキュラムと対話式算数の組み合わせ方
  • 先生の著作との組み合わせ方
  • 娘の現状
  • 今週から77話開始予定 ・1週1話ペース、冬休みは1週2話ペース ・直近日能研模試は、算数57.2(半年前は40前半)

見事に偏差値が上昇していますね。

ここまで進められたのは、ひとえに対話式教材と、 折々のアドバイスのおかげです。

F様(黒文字)

昨日息子と和差算をやってみました。

ら進んで勉強することのない子なのですが、このテキストだけ、まだやりたい!と言い出し驚きました。

ありがとうございます 元来ドリルのような暗記だけの勉強やそれの繰り返しを極端に嫌う子供で手を焼いていたのですが、この対話式算数は声に出して自分事として理解し、塾で聞いたりやったりしたことが、こういうことだったのか!とリンクして【やれる】という感覚が心理的に良い方向へ向かわせたようです。

 3月上旬にあった○○の模試、11月の偏差値38から今回は46になっていました。

タイサンの平面図形、角度の単元をしっかりやり込みました。

図形の出題が多かったので、本人も初めて「できる」感覚があって嬉しそうでした 得点も21点伸びていました。

文章題はほとんどできず、課題が多いですが、コツコツ積み重ねていきたいと思います。

周りも伸びてくると思うので、弱い部分の典型問題をやれるよう、しっかり理解させたいと思います。

割合と比の単元、奥が深く、これをやり切れたら力がつくなと本当に思います。息子も自然と表を書くようになり、考え方が馴染んできたようです。

G様(黒文字)

3ヶ月間、小4対話式算数をやりましたが、かなり分かりやすいです!

娘の体調が回復したので、近所の個別塾で中学受験勉強を再開しようと思いますが、算数だけは四谷大塚テキストではなく、こちらの教材で進めると決めました。

それで、小5の分も先に見てみたいので、一括購入させて頂きたいです。

ありがとうございます。書き方が重要という方針で進めていますので、それを吸収していただけましたら、 5年生の内容もスムーズに身につくと思います。納得いかないことや、使い方でご相談などございましたら、お気軽にLINEに書きこんでください。

一つずつ、確実に身に付いていくのが不思議なくらいです。茶くま君がいい仕事しますね!

イラストにもかなり反応してます。

比と割合の所を勉強するのが楽しみです。

※サピックスで偏差値60以上取ったという声をたくさん戴いていますし、上記のお客様の声でも絶賛されております教材ですので、自信を持ってお薦めします。

対話式算数サンプル

第1話「角度」の15ページ目です。

TOP